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ラムズ、新HCに元レッドスキンズOCマクベイを抜てき

2017年01月13日(金) 09:55

元ワシントン・レッドスキンズOCのショーン・マクベイ【AP Photo/David Richard, File】

ロサンゼルスの街がてんやわんやの大騒ぎだ。

サンディエゴ・チャージャーズがロサンゼルス移転の正式発表を行った現地12日(木)、その数時間後にはロサンゼルス・ラムズがショーン・マクベイの新ヘッドコーチ(HC)就任を発表した。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはマクベイが5年契約を結んだと伝えている。

今月の24日に31歳の誕生日を迎える元ワシントン・レッドスキンズ攻撃コーディネーター(OC)のマクベイは、NFL史上最年少のHCとなる。これまでは2007年から短期間、オークランド・レイダースのHCを務めたレーン・キフィンが最年少HCとして知られていた。他にも興味深い事実として、ラムズのロースターの中でマクベイより年上の選手はディフェンシブエンド(DE)のウィリアム・ ヘイズしかいない。

タイトエンド(TE)コーチのアシスタントとして2010年にレッドスキンズ入りしたマクベイは、その評判を急激に高めた結果、攻撃コーディネーター(OC)として同チームとの3年契約を勝ち取った。レッドスキンズのOCとしてデビューした2014年、マクベイはチーム攻撃陣の1試合平均ヤード(YPG)を前年の25位から10位へと導いている。また、今シーズンはリーグ3位のYPGを記録させた。

一方、今シーズンのラムズはYPGが262.7ヤード、1試合平均得点が14.0など、複数の攻撃カテゴリーでリーグ最下位になっている。

おそらく、マクベイが残してきた功績のうち最も印象的なのは、ドラフト4巡目選手であったクオーターバック(QB)カーク・カズンズを、QB史上最高額を提示され得るクラスの選手へと変貌させたことだろう。

ラムズが期待しているのはチームが変わってもカズンズと同様に、マクベイが2016年ドラフト全体1位指名のジャレッド・ゴフに魔法をかけてくれることだ。ゴフのルーキーイヤーは悲惨なものだった。『NFL.com』のグレッグ・ローゼンサルに至ってはゴフに2016年最低のQBという評価を下している。

戦績を4勝9敗としたラムズはシーズン途中にもかかわらず、HCジェフ・フィッシャーを解任。臨時HCのジョン・ファッセル指揮の下、ラムズは残り3試合で全敗を喫した。ラムズはゴフ獲得のためにテネシー・タイタンズへと譲渡したドラフト上位指名権の喪失を今頃になって手痛く感じているだろう。

ラポポートは木曜日、長年のコーチ経験を持つベテランのウェイド・フィリップスがラムズの守備コーディネーター(DC)となる可能性を報じた。若き才能あふれる攻撃的なマインドの持ち主がHCとなり、大ベテランの守備的なマインドの持ち主がDCとなれば、ラムズファンとしては来シーズンに期待せざるを得ないだろう。