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【2016年ディビジョナル】Kボスウェルの6FGでスティーラーズがチーフスを撃破

2017年01月16日(月) 13:54

ピッツバーグ・スティーラーズのベン・ロスリスバーガー【AP Photo/Ed Zurga】

ディビジョナルラウンド2日目を迎えた現地15日(日)、カンザスシティ・チーフスがホームのアローヘッド・スタジアムでピッツバーグ・スティーラーズと対戦した。スティーラーズはチーフスの強力なレッドゾーンディフェンスに苦しめられ、タッチダウンこそ奪えなかったものの、キッカー(K)クリス・ボスウェルが6本のフィールドゴールを全て成功させる活躍を見せ、18対16でチーフスに勝利した。

スティーラーズ最初の攻撃はクオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーのテンポの良いショートパスと、ランニングバック(RB)リビオン・ベルのランでゴール前まで迫り、Kボスウェルのフィールドゴールで先制した。対するチーフスはキックオフリターンでデメトリアス・ハリスがフィールド中央までボールを進めるビックプレーを披露。このチャンスを、QBアレックス・スミスがプレーアクションから、ワイドレシーバー(WR)アルバート・ウィルソンへのタッチダウンパスできっちりとものにする。スティーラーズは、その後の攻撃でQBロスリスバーガーからWRアントニオ・ブラウンへのロングパスにより大きく前進し、フィールドゴールで加点した。

第2クオーターに入ると、スティーラーズQBロスリスバーガーがエンドゾーンに走り込むWRブラウンにタイミングを合わせた絶妙なパスを投げるも、チーフスのコーナーバック(CB)マーカス・ピータースに阻まれて失敗。なかなかゴールラインが割れない。しかし、Kボスウェルがフィールドゴールをきっちりと決めて逆転に成功する。スティーラーズはラインバッカー(LB)ライアン・シェイジアーのインターセプトで攻撃権を得たが、ゴール前でチーフスのストロングセーフティー(SS)エリック・ベリーにインターセプトを喫し、またしてもチャンスをものにできず。スティーラーズは前半終了間際に、Kボスウェルが4本目のフィールドゴールを成功させ、12対7とリードして後半に突入した。

後半、スティーラーズはチーフスの攻撃をスリーアンドアウトに抑えると、その後の攻撃でRBベルが絶妙なチェンジオブペースでギャップを抜ける走りを見せ、38ヤードのロングゲインを含む合計50ヤードを走り、Kボスウェルの5本目のフィールドゴールをお膳立てした。チーフスオフェンス、前半最初のタッチダウン以降、リズムをつかめていなかったが、第3クオーター終盤にQBスミスからWRジェレミー・マクリンへのパスで前進すると、フィールドゴールを決めて15対10とした。

最終クオーター、スティーラーズはQBロスリスバーガーからタイトエンド(TE)ジェシー・ジェームズへのパスなどでゴール前まで迫ったものの、またしてもチーフスのレッドゾーンディフェンスに阻まれてタッチダウンならず。Kボスウェルのフィールドゴールで18対10と突き放す。一方、チーフスオフェンスはQBスミスからTEトラビス・ケルシーへのパスで波に乗ると、フォースダウンギャンブルのピンチもQBスミスからWRクリス・コンリーへのパスで切り抜け、最後はRBスペンサー・ウェアがタッチダウンを収めた。2ポイントコンバージョンは失敗したが、18対16と追い上げる。しかし、残り時間がわずかとなる中、スティーラーズがQBロスリスバーガーからWRブラウンへのパスによりファーストダウンを更新し、そのまま試合終了となった。

スティーラーズQBベン・ロスリスバーガーはパス31回中20回成功、224ヤード、タッチダウンなし、1インターセプト。RBレベオン・ベルは30回キャリー、170ヤード、WRアントニオ・ブラウンは6回レシーブ、108ヤードのパフォーマンス。ディフェンスではLBジェームス・ハリソンが1サックの活躍だった。この日の主役は何と言ってもKクリス・ボスウェルだ。NFL記録となるポストシーズン1試合で、6本のフィールドゴールを全て成功させる活躍で勝利に貢献している。

チーフスQBアレックス・スミスはパス34回中20回成功、172ヤード、1タッチダウン、1インターセプト。試合中盤には頼みのTEトラビス・ケルシーとWRタイリーク・ヒルがスティーラーズ守備陣に徹底的にマークされ、決め手を欠いてリズムをつかめなかった。ディフェンスはレッドゾーンで集中力を切らさず、タッチダウンを与えていない。

AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップへと駒を進めたスティーラーズはスーパーボウル出場をかけて次週、ニューイングランド・ペイトリオッツと対戦する。