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シーホークスのリターンエースWRへスターが引退を決意

2017年01月16日(月) 12:39

シアトル・シーホークスのデビン・ヘスター【AP Photo/John Bazemore】

現地14日(土)、NFLは1人の名選手に静かなお別れを告げていたのかもしれない。

アトランタ・ファルコンズ戦に黒星を喫した後、シアトル・シーホークスのリターンマン、ワイドレシーバー(WR)デビン・へスターが記者に対してこの一戦がおそらく最後の試合だったと明かした。

試合後、チームから発表された選手たちのコメントの中で、へスターは「妻にも今シーズンが最後だと伝えていた。今シーズンはスーパーボウルに出場したかった。リングなしでフィールドを去るのだけが心残りだ。残念だね」と語っている。

シーホークスに在籍したのはわずか2週間足らず。へスターはシカゴ・ベアーズからアトランタ・ファルコンズ、ボルティモア・レイブンズ、そして最後のシアトル・シーホークスへと渡り歩いた。

34歳のへスターはブライアン・ミッチェル、デビッド・メゲットに次いでNFL史上3位のパントリターンヤード数(3,694ヤード)を保持している。キックリターンヤード数は現役選手中、フィラデルフィア・イーグルスのランニングバック(RB)ダレン・スプロールズに次いで2位、NFL史上では11位の記録となっている。へスターが記録した14度のパントリターンタッチダウンはNFL史上1位だ。

ファルコンズ戦のへスターを見る限り、まだまだ現役を続行できそうな印象はあった。土曜日、ヘスターは5回のキックリターンで194ヤードを快走。80ヤードのパントリターンを決めたかと思われたが、仲間のペナルティをとられた。

2006年ドラフト2巡目指名を受けたヘスターはNFL史でも最も相手チームから恐れられたスペシャルチームの選手だった。スーパーボウルでオープニングキックオフからのリターンタッチダウンを決めたのは長い歴史の中でもヘスターだけであり、それがルーキーイヤーだったことも忘れてはいけない。

彼はもう、長い間親しんだフィールドからの景色をもう見ることはない。