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スティーラーズWRブラウンがリーグ最高額の契約も

2017年01月16日(月) 11:51

ピッツバーグ・スティーラーズのアントニオ・ブラウン【AP Photo/Don Wright】

ピッツバーグ・スティーラーズが現ロースターとサラリーキャップのうま味を味わえるのもあと少しだ。もうじきその金額の高騰は免れなくなる。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによると、ワイドレシーバー(WR)アントニオ・ブラウンはシンシナティ・ベンガルズWRのA.J.グリーンが年換算で受け取る“1,500万ドル(約17億1,500万円)をもしのぐ”契約を結ぶことになりそうだと報じた。もしそうなれば、NFLにいる全WRの中で最高額の契約となる。

ラポポートが説明するように、ブラウンが今オフシーズンに獲得する年俸は625万ドル(7億1,500万円)から1,025万ドル(約11億7,000万円)へと跳ね上がったが、これは基本的に一時的な処置に過ぎない。また、この契約には2017年のオフシーズンも保証されている。

その場しのぎの契約がうまく機能しないケースは何度も見てきた――2010年、ニューヨーク・ジェッツのコーナーバック(CB)ダレル・リービスが保留を終わらせるために結んだ応急処置的な契約が思い出される――が、スティーラーズの状況はこれとは全く様相を異にする。厳密に言えば、ブラウンには2017年シーズンまでの契約が結ばれているものの、どんな状況下であっても新たな契約を結ぶまで、来シーズンのフィールドに立つべきではないのだ。

過去4シーズン、695回のターゲット中481キャッチ(69%)で6,315ヤード、43タッチダウンを記録してきたブラウン。ほぼ毎プレーでダブルチームを組まれるが、それでもブラウンは1レシーブにつき平均13.1ヤードを走り抜ける。2013年から2016年にかけては1試合平均で100レシーブヤードをマークした。

スティーラーズはこの問題にどう対処するのか。ブラウン以外にも、スティーラーズにはじきにフリーエージェントとなるスターランニングバック(RB)リビオン・ベルがいる。ベルの驚異的なレシーブ数を考慮すると、その契約は現段階であまりに低額だ。過去34ゲームでベルは182キャッチ、1,606ヤード、5タッチダウンをマークした。全RBの中でトップの契約を結んでいるのはミネソタ・バイキングスのエイドリアン・ピーターソンで、2016年に1,200万ドル(13億7,000万)のキャップヒット、年俸平均1,400万ドル(16億円)と775万ドル(8億9,000万円)のベースサラリーとなっている。

ベルがこれらの数字を簡単に追い抜いたとしても何ら不思議ではない。

サラリーキャップを扱うスティーラーズ内部のスタッフは忙しいオフシーズンを迎えそうだ。チームはリーグ最高峰の攻撃選手を何がなんでも引き留めるだろう。