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スティーラーズがタッチダウンなしでプレーオフ勝利、史上6チーム目

2017年01月17日(火) 09:26


ピッツバーグ・スティーラーズのクリス・ボスウェル【AP Photo/Charlie Riedel】

現地15日(日)にピッツバーグ・スティーラーズの主役を務めたのはレギュラーシーズンで大活躍したクオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーやワイドレシーバー(WR)アントニオ・ブラウン、ランニングバック(RB)リビオン・ベルではなかった。

スティーラーズは1人のキッカーの存在によって勝利を手繰り寄せている。

対カンザスシティ・チーフス戦を16対18で制したスティーラーズだが、同チームがタッチダウンを決めることはなく、キッカー(K)クリス・ボスウェルが6度のキックを確実に決めたおかげで白星をもぎとることができたのだ。

ボズウェルの活躍でスティーラーズはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップに駒を進め、タイトルを懸けてニューイングランド・ペイトリオッツとの一戦を迎える。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが15日に指摘したように、今回の試合でタッチダウンなしで勝利を収めたスティーラーズは、プレーオフ戦で同様の勝利を収めたNFL史上6番目のチームとなった。今回の試合と類似しているのは、2006年にインディアナポリス・コルツがボルティモア・レイブンズを下した試合だろう。コルツは15対6でレイブンズを破り、そのままの勢いで第41回スーパーボウルを制覇した。

その他、同じような過去の4試合も見てみよう。

◆1990年、ニューヨーク・ジャイアンツがサンフランシスコ・49ersを15対13で下し、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップで勝利を収めた。ジャイアンツはバッファロー・ビルズと対戦し、バックアップQBのジェフ・ホステトラーの大活躍によって第25回スーパーボウルを制覇している。

◆1979年、NFCタイトル戦でロサンゼルス・ラムズがタンパベイ・バッカニアーズに9対0で勝利した。その後の第14回スーパーボウルではスティーラーズに叩きのめされている。

◆1970年、ダラス・カウボーイズは地区ラウンドでデトロイト・ライオンズを5対0で下すも、第5回スーパーボウルではボルティモア・コルツに敗戦を喫した。

◆約70年前の1950年には地区ラウンドでクリーブランド・ブラウンズがニューヨーク・フットボール・ジャイアンツに8対3で勝利。NFLチャンピオンシップではラムズに30対28で勝利を飾っている。

上記で例に挙げたのはすべて、過去のプレーオフでタッチダウンを決めずに白星を勝ち取ったチームだ。

さて、今年のスティーラーズはどこまでたどり着けるだろうか。