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プーチン大統領がスーパーボウル優勝リングを盗む?

2017年01月20日(金) 14:44

【Paul Spinelli via AP】

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、ペイトリオッツのオーナーであるロバート・クラフトのスーパーボウル優勝リングを盗んだ話をご存知だろうか。

事件が起こったのは2005年のこと。ペイトリオッツが3度目の優勝を果たした後、クラフトはロシアのサンクトペテルブルクにいるプーチン大統領を訪問した。

米誌『New York Post(ニューヨーク・ポスト)』によると、クラフトは2013年にウォルドルフ・アストリアで開かれた授賞式で観客に向かって当時の様子を次のように明かしたという。

「リングを外して(プーチン大統領に)披露したのです。リングをはめた彼は“このリングで人を殺せるかも”と呟き、そのままポケットにリングを入れました。その後は3人のKGB(旧ソ連時代の国家保安委員会)が彼を囲んでどこかに行ってしまったのです」

『NFL Films(NFLフィルムズ)』のスーパーボウル特別番組内でも、クラフトはその当時の感想を語っている。

この話はさらに面白い展開を見せる。リングを必死に取り戻そうとしていたクラフトに対し、ジョージ・ブッシュ大統領率いるホワイトハウスから、リングのことは忘れるべきだと強く説得を受けたそうだ。

「もちろん嫌だった。あのリングには思い入れがあったし、何より私の名前が刻まれている。インターネットのオークションで売りに出されるなんてまっぴらだ。ただ、電話の向こうで一瞬の間があり、“あのリングはギフトだったと言うことが、あなたにとって最大の利益になる”と繰り返された」

その後、クラフトは2万5,000ドル(約280万円)の価値があるリングはギフトとしてプーチン大統領に渡されたとする声明を発表している。プーチン大統領が実際にリングをはめて何をしたかは・・・想像におまかせする。