NFL、スティーラーズRBベルのケガ報告漏れを調査
2017年01月28日(土) 10:22NFLはピッツバーグ・スティーラーズがランニングバック(RB)リビオン・ベルの鼠頚部(そけいぶ)負傷を故障者情報として不正に報告しなかった可能性があるとして調査するという。情報筋が現地27日(金)、『NFL.com』に明かした。
日曜日に行われたニューイングランド・ペイトリオッツとのAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップで負傷により途中退場したベルは試合後、報道陣に対し、鼠頚部のトラブルに「数週間」悩まされているとコメント。試合中にも違和感があったようだ。
スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンはその後、ペイトリオッツ戦の前にベルのケガについて把握していたと述べたが、それほど重大なものではないと強調していた。深刻もしくは“特筆すべき”故障者情報は練習の報告書において申告が義務付けられている。
ディビジョナルラウンドではシアトル・シーホークスが同様の状況に直面しており、シーホークスのピート・キャロルHCはコーナーバック(CB)リチャード・シャーマンがMCL(膝内側側副靭帯/ひざないそくそくふくじんたい)の負傷を抱えていたにもかかわらず、適切に報告しなかったことでミスを犯したと述べた。シーホークスジェネラルマネジャーのジョン・シュナイダーは26日、この問題の背景に悪意がなかったことを主張している。
シャーマンは27日、NFL.comにケガの度合いがひどくなく、チームがリーグから警告を受けることはあっても処分を受けるとは思っていないと話した。
NFL.comがNFLの広報担当に接触したところ、リーグはシーホークスの一件についても検証しているとのこと。
過去にはインディアナポリス・コルツがクオーターバック(QB)アンドリュー・ラックの負傷に関して同様の調査を受けたが、処分は下されていない。
スティーラーズのRBベルはペイトリオッツ戦でわずか11回のスナップしかプレーしておらず、スティーラーズのオフェンシブスナップとしてはわずか16%だ。また、キャリー6回、20ヤードにとどまっている。試合後にベルが『Twitter(ツイッター)』に投稿したメッセージには「オレは強くなって戻ってくる! オレたちはもっと強くなって戻ってくる!」と記されていた。
I'll be back….stronger! We'll be back….stronger! #SteelerNation all day #Juice
— Le'Veon Bell (@L_Bell26) 2017年1月23日
NFLのルールに則り、4試合の出場停止処分を受けたベルだが、今季は1,268ヤードを走り、7タッチダウンをマーク。レシーブでは616ヤードを記録している。ペイトリオッツ戦でベルが不在となったのはスティーラーズにとっては大きな痛手だった。チームは36対17でペイトリオッツに破れ、スーパーボウルへの切符を逃している。