ニューイングランド・ペイトリオッツにラインバッカー（LB）のドンタ・ハイタワーがいなかったとすれば、ペイトリオッツがスーパーボウルで優勝できた回数は5回ではなく、3回だけだったかもしれない。

2015年の第49回スーパーボウル、対シアトル・シーホークス戦を振り返ろう。あの時もしゴールライン手前で飛ぶ鳥を落とす勢いのマーショーン・リンチをLBハイタワーのタックルで止めていなければ、その後のマルコム・バトラーによる歴史的なインターセプトは生まれていなかっただろう。第51回スーパーボウル、アトランタ・ファルコンズのクオーターバック（QB）マット・ライアンをサックしたのはハイタワーだ。これが相手のファンブルを誘ってターンオーバーとなった。スーパーボウル史上最高とも言われる奇跡の大逆転劇はハイタワーによるサックがきっかけだったのである。

つまり、ハイタワーが現地7日（火）にボストンで行われた優勝パレードでトム・ブレイディがもらう声援と同程度の声援を受けていても何ら不思議ではないということ。しかし、これはもし彼がパレードに参加していたらの話ではある。

『ESPN』のマイク・レイスは『Twitter（ツイッター）』でハイタワーについて次のようにつぶやいている。

「パレードに参加しなかった理由についてハイタワー談。“寒さや雪、雨、みぞれはシーズン中にもう十分体感しました”」

Dont'a Hightower on not attending parade: "I had enough cold, snow, rain, sleet during the season."

— Mike Reiss (@MikeReiss) 2017年2月8日

ハイタワーは優勝チームの恒例となっているホワイトハウス訪問も欠席の見込み。それでも今後、毎週日曜日にまた皆を熱くするプレーを見せてくれればそれだけで十分である。