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ジェッツとQBフィッツパトリックの契約は2月10日で満了

2017年02月11日(土) 10:40

ニューヨーク・ジェッツのライアン・フィッツパトリック【AP Photo/Charles Krupa】

ちょうど1年前、ニューヨーク・ジェッツファンの多くはライアン・フィッツパトリックを失うと考えただけでパニックに陥っていた。しかし、“ギャング・グリーン”で2年を過ごした今は状況が違っている。

『ESPN』のリッチ・チミニによると、フィッツパトリックの契約は合意期間に基づき、スーパーボウルからわずか5日後の現地10日(金)に無効となるようだ。

移籍後の2015年シーズンはジェッツのチーム記録となる31タッチダウンパスを投げたフィッツパトリックだったが、2016年は大炎上。12月はベンチに下がるも、ブライス・ペティが負傷したため、最終週となった第17週にはフィッツパトリックがフィールドに戻った。今季のパス成功率は56.6%にとどまり、獲得ヤード数は2,710、パスアテンプト平均ヤードは6.7だ。

34歳のフィッツパトリックはシーズンを終えて、2017年にニューヨークに戻る可能性がほとんどないことを意識していた。ジェッツがこの2年間、フィッツパトリックの経験に救われてきたことも事実だが、恐れを知らぬハイリターンタイプで、レシーバーを生かしてタッチダウンを狙うがあまり、ターンオーバーを食らう率も高かった。

フリーエージェントとなって市場に出るとなれば、フィッツパトリックは若手クオーターバックのバックアップ役として職を見つけられるかもしれない。2015年にジーノ・スミスのバックアップとして契約を勝ち取ったように。

一方で、ジェッツはまたも振り出しに戻ることになる。ジーノ・スミスはフリーエージェントとなり、チームを去る可能性が高い。ペティは限られた時間で彼が解決策になり得ることを証明しきれていない。ジェネラルマネジャー(GM)のマイク・マッカグナンは6番目の選択権を生かしてドラフト1巡目にクオーターバックをチョイスすることもできる。ダラス・カウボーイズで先発の座を失ったトニー・ロモのニューヨーク行きがうわさされたとしても、ジェッツはスーパーボウル制覇を狙う位置とは程遠いと言わざるをえない。

要するに、フィッツパトリックが去った後、ジェッツのクオーターバックのポジションはまたも重苦しい混乱期を迎えるのだ。