ジャガーズがTEトーマスをトレードでドルフィンズに放出へ
2017年02月21日(火) 12:30タイトエンド(TE)ジュリアス・トーマスの移籍先は大方の予想通りマイアミになるようだ。
『NFL Network(NFL ネットワーク)』のイアン・ラポポートは、ジャクソンビル・ジャガーズが2017年ドラフトの7巡目ピックと引き換えにトーマスをマイアミ・ドルフィンズにトレードする意向だと報じている。
両チーム間のトレードは2017年リーグイヤー開始日にあたる現地時間3月9日(木)まで正式には交わされない。
当初トーマスはジャガーズのオフェンシブタックル(OT)ブランデン・アルバートとのトレードでドルフィンズに移籍するのではないかと推測されていた。両チームは今もアルバートのトレードについて話し合いを重ねているという。最終的には、トーマスとアルバートのトレードに加え、ドラフト下位指名権の交換が行われることになるようだ。
これはドルフィンズにとって効率的なトレードになると言える。トーマス加入によりTEは強化され、アルバートを放出することで2016年1巡目ピックのオフェンシブガード(OG)ラレミー・タンシルを先発レフトタックルとして出場させることができる。
今回の移籍でトーマスも本調子を取り戻すことができるかもしれない。デンバー・ブロンコスでプレーした際には2度プロボウルに選出されたことのあるトーマスだったが、約4,600万ドル(約52億2,000万)で契約を交わしたジャクソンビルではデンバー時代を彷彿させるプレーができなかった。
2015年シーズンは指のケガの手術により出遅れてしまい、その後もクオーターバック(QB)ブレイク・ボートルスと波長が合わないままプレーをしていたトーマス。昨シーズンは尾骨を骨折してシーズン絶望になるまで、足首やヒジの負傷に悩まされていた。ジャガーズ在籍2年目となった昨年は、レシーブ30回、281ヤード、4タッチダウンで終えている。
そんなトーマスは、2013年から2014年にかけてブロンコスの攻撃コーディネーターとして活躍した現ドルフィンズのヘッドコーチ(HC)アダム・ゲイズと再びプレーすることになる。ゲイズの下でプレーした際、トーマスはTEとして史上初めて2シーズン連続で12タッチダウン以上を記録した選手となっていた。
若干28歳のトーマスとしてはマイアミで復活を遂げたいところだ。レッドゾーンでの武器としてトーマスは十分に活躍できる能力を備えている。トーマスとQBライアン・タネヒルのコンビをゲイズがどのように起用するかに注目だ。