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レイブンズのワーグナーが市場でのRT最高額選手との予想

2017年03月08日(水) 13:15


ダラス・カウボーイズのデマーカス・ ローレンス(右)と対峙するボルティモア・レイブンズのリッキー・ワーグナー【Peter Read Miller via AP】

市場ではオフェンシブタックル(OT)の獲得を希望するチームが多く存在するものの、今年はその絶対数が不足している。

数人の実力派ベテランOTにとってはうま味を味わう絶好の機会となりそうだ。

ライトタックル(RT)に関して言えば、ボルティモア・レイブンズからフリーエージェントとなったリッキー・ワーグナーに最大の評価がなされるだろう。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロは現地7日(火)、『Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)』の中で、ワーグナーが“RT市場を席巻することになる”と発言した。

将来的なレフトタックル(LT)として契約を結んだフィラデルフィア・イーグルスのレーン・ジョンソンを抜きにして、RTとしての最高額はグリーンベイ・パッカーズ、ブライアン・ブラガの年俸675万ドル(約7億7,000万円)。昨オフシーズンにカンザスシティ・チーフスがミッチェル・シュワルツと結んだ5年3,300万ドル(37億5,500万円)は年平均で660万ドル(約7億5,000万円)だった。

ガラフォロによると、ワーグナーは年俸800万ドル(約9億1,000万円)程度の契約を結ぶことになりそうだ。

ドラフト5巡目で指名を受けたワーグナーは2015年のシーズンでは苦しんだものの、先シーズンにはとりわけライトサイドのパスブロッカーとしてその実力を発揮。27歳のワーグナーが2年目に先発として出場するようになってからというもの、欠場したのはたったの2試合だ。『Pro Football Focus(プロ・フットボール・フォーカス)』はそんなワーグナーを2016年リーグ全体18位のタックル(レフト、ライトの両方を含む)として選出している。

タックルを切望し、かつ、サラリーキャップに余裕を持ったチームが多数存在する中、ワーグナーは7日正午にスタートするフリーエージェント市場でそのアドバンテージを存分に利用することになるだろう。

ミネソタ・バイキングスがワーグナーに興味を示しているとガラフォロは伝えている。バイキングスのジェネラルマネジャー(GM)リック・スピールマンはワーグナーを加入させることでチームの弱点であるオフェンシブライン(OL)を強化できることに気付いているのだ。

しかしながら、ワーグナー獲得を狙うチームはバイキングスの他にもいる。ガラフォロによれば、Tライリー・ リーフがフリーエージェントとなった同地区のデトロイト・ライオンズ、シカゴ・ベアーズ、そしてヒューストン・テキサンズもワーグナー獲りをもくろむライバルだという。

先週のNFLスカウティングコンバイン中、レイブンズのヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーはワーグナーを残留させるためにチームは“最善を尽くした”と語っていた。しかし残念なことに、地元紙『Baltimore Sun(ボルティモア・サン)』のジェフ・ズレビークはワーグナーがより良い条件を求めてチームを離れることになると報じている。