フィラデルフィア・イーグルスがフリーエージェント市場でナンバーワンとも称されるワイドレシーバー（WR）のアルション・ジェフェリーを獲得した。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートはジェフェリーがイーグルスと1年1,400万ドル（約16億1,000万円）で契約したと報じている。同チームは後にこの動きを正式に認めた。

先シーズン、フランチャイズタグを付けられたジェフェリーは1年1,460万ドル（約16億8,000万円）でプレーしていた。しかしながら、今回はほとんどのチームがジェフェリーの気性や故障歴、出場停止歴などを考慮した結果、長期契約をオファーすることはなかったとNFLネットワークの番組『Free Agency Frenzy（フリーエージェンシー・フレンジー）』の中でラポポートがコメントしている。一方、ラポポートはジェフェリーがミネソタ・バイキングスから提示された複数年契約を断ったとも伝えていた。

どうやらジェフェリーは市場で見積もられる価値よりも低い長期オファーではなく、もう1度自分の“実力を証明”するために1年契約という道のりを選んだようだ。

ここ2年、ジェフェリーの成績は落ち込んでいる。各年のレシーブヤードは900に届かず、2年間の合計タッチダウンは6度のみ。ジェフェリーは出場停止処分や故障によって2シーズンを通して11試合のみの出場にとどまっていた。

オフシーズンに入ってすぐ、リーグワーストクラスのWR陣立て直しに取りかかったイーグルス。そんなチームは今週木曜日、ジェフェリーとトリー・スミスというWR最高クラスのカードを2枚手札に加えた。

ジェフェリーのビッグプレーはサイドライン際で見られることが多く、スミスは縦への突破力が持ち味だ。スロットからのジョーダン・マシューズの洞察力にも定評があり、この3人とチームを同じくするクオーターバック（QB）カーソン・ウェンツにとって、これ以上ないようなWRの戦力アップとなったのではなかろうか。