元レッドスキンズWRジャクソン、バッカニアーズと3年契約
2017年03月10日(金) 10:20元ワシントン・レッドスキンズWRデショーン・ジャクソンの新天地がタンパベイに決まった。
タンパベイ・バッカニアーズは現地9日(木)、ジャクソンと2,000万ドル(約23億円)保証付きの3年3,350万ドル(約38億5,700万円)で合意したと発表。
30歳のWRは他にも多数のオファーを受けていたが、鉄砲肩とも称されるクオーターバック(QB)ジェイミス・ウィンストンのいるバッカニアーズを選択した。ウィンストンがチームのフロントに対してジャクソンの獲得を強く訴えていたようだとラポポートは報じている。
バッカニアーズのジェネラルマネジャー(GM)ジェイソン・リヒトは「彼のようなスピードと天性のプレーメイク能力の両方を兼ね備えた選手をフリーエージェントで獲得できるなんて非常に珍しいこと。デショーンは賢く、才能あふれる選手。9年のキャリアでレシーブ平均は17ヤードを超えていて、彼の経験はチームに良い影響をもたらしてくれるはず。また、彼のレシーブ能力の高さはわれわれの攻撃陣を活性化してくれるに違いない」と語った。
ジャクソンの獲得は同地区所属チームへの脅威だ。GMリヒトはリーグでも最高峰の攻撃陣形成をもくろんでいる。先シーズン、ウィンストンはタッチダウンパス数でリーグ8位、アテンプト数は16位をマークした。今シーズン、これらの数字はより向上することが期待されている。
先シーズンのジャクソンは56レシーブで1,005ヤード、4タッチダウンをマークし、レシーブ平均は17.9ヤード。縦への突破が得意なジャクソンの加入によってパスゲームにおけるウィンストンの選択肢は大幅に広がるだろう。
チームのWR陣に関して1つだけ気がかりな点は、キャッチ成功率の低さだ。ジャクソンはキャリアを通して50%から60%程度のキャッチ成功率。先シーズンはチームで最も多くターゲットとなったマイク・エバンスも過去3シーズン中2シーズンで55%の成功率だった。このキャッチ成功率の低さはジャクソン加入を待望していたQBウィンストンを苦しめることにもなりかねない。ウィンストンは彼らの実力を最大限に生かす必要がある。
バッカニアーズにとって幸いなことに、ジャクソンのスピードについては問題なしだ。2015年と2016年で比較した数字を見ると、ジャクソンのトップスピートが前年よりも速くなっていることが分かる。どんなに素晴らしいWRであってもいずれスピードは落ち、自分が生き残るためにプレースタイルを変えていく選手が多い。しかしながら、この30歳のジャクソンに限ってはいまだ衰えることはなく、むしろまだ成長し続けている。