ジェイ・カトラーとニューヨーク・ジェッツに熱視線が注がれている。

現地9日（木）にシカゴ・ベアーズからリリースされたカトラーはベテランクオーターバック（QB）を必要とするジェッツとの関係がすぐさま取り沙汰された。『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートは10日、『Good Morning Football（グッドモーニング・フットボール）』で双方ともに関心を持っていると報道。

「ジェッツはジェイ・カトラーに関心を抱いている。そして、私は彼もまたチームに興味があると聞いた」と明かしたラポポートは「現時点では実際に合うかどうかの問題だ。ジェッツが自問自答すべき疑問がいくつかある。ジェイ・カトラーはジェッツが本当に求めているクオーターバックなのか？　クリスチャン・ハッケンバーグとブライス・ペティ、若手もいる。ジェイ・カトラーは対チームメイトに関して常に最高の評価を受けてきたわけではない。それが現実かどうかにかかわらず、正確なことはわれわれには分からない。ただ、それでもジェイ・カトラーをクオーターバックルームに加えたいか？　それがひとつの疑問だ。とはいえ、彼が起用可能なクオーターバックの中で最も優れたベテラン選手であることは間違いない。近いうち、カトラーとジェッツが接触するものと予想している」と続けた。

カトラーを新進のQBチューターとして考える者は一人もいなかっただろう。もちろん、トム・ブレイディがこれほどの逸材と見抜いていた者もいなかったが。カトラーには多くの異なるシステムで培った豊富な経験がある。一部のコーディネーター交代の背景には、カトラー自身の一貫しないプレーによって必要とされた交代劇もあった。

現時点でカトラーは最高の“ブリッジ”QBと言えるだろう。そして、ジェッツはどのチームよりもその存在を必要としている。2人の若手QBがまだプレーできる状態になく、おそらく、ドラフトで3人目もやってくるだろう。そうなれば、勝利のチャンスにはつながらなかったとしても、オフェンスを率いる人材が必要になる。

カトラーが現役続行を望むなら、ジェッツ行きが最高の選択肢になるだろう。たとえ、ムーディなカトラーが調印の翌日にアメリカ最大のメディア団を相手に契約締結を後悔したとしても、ジェッツと契約を結ぶ可能性は高いと見られている。