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ペイトリオッツにトレードのWRクックス、“セインツには感謝”

2017年03月17日(金) 10:46

元ニューオリンズ・セインツWRブランディン・クックス【AP Photo/Bill Feig】

ニューイングランド・ペイトリオッツとのトレードに出された元ニューオーリンズ・セインツのワイドレシーバー(WR)ブランディン・クックスが旧所属チームに不満をもらすことはなかった。

『Boston.com(ボストン.com)』を通じてクックスは「何よりもまず、それ(トレード)が判明した時はセインツが自分にプレーする機会を与えてくれたことに感謝した。悪い感情は1つも起こらなかったし、今もセインツの皆が大好き。人生にはこういう時もある。ニューイングランドのような組織で、コーチのベリチックやトム(ブレイディ/QB)、そしてオーナーのクラフト氏やその一族と一緒にプレーできるなんて、これ以上興奮するようなことはないという思いの方が強かった」と明かし、次のように続けた。

「トレードが分かってすぐに感謝の気持ちが沸き上がって来た。あのベリチックからの称賛については知らなかった。自分が加入してプレーするときには彼の信頼を得なければならないと思うし、これまでやってきたことを続けていかなければならないと思う」

「QBの選び方は知っているつもりさ。これからが楽しみだ。小さい頃からトム・ブレイディを見てきた。彼と一緒にプレーできるなんて夢のよう」

セインツを離れるクックスが喜びを表現する一方、同選手がクリーブランド・ブラウンズ、ロサンゼルス・ラムズ、サンフランシスコ・49ersとは取引しなかったことは記憶にとどめておきたい。潜在能力の塊とも言える23歳のクックスがブレイディ率いる常勝軍団に移籍できたことは幸運極まりなく、特に以前のプレーしていたチームに比べるとそう考えざるを得ない。2014年ドラフト1巡目指名のクックスはNFLで最高のシーズンを送るポテンシャルがあったし、契約が切れる2019年のオープン市場では最も注目される選手ともなれるはずだった。

しかし、セインツはWRマイケル・トーマスを獲得した。この2シーズンでクックスは2,311ヤード、162キャッチ、17タッチダウンをマークしており、先シーズンもそれほど成績は落ちていないが、セインツ攻撃陣の中でトーマスの活躍ぶりが光る中、クックスには自分がターゲットとなる回数が減少したように見えたかもしれない。

タレントぞろいの攻撃陣から誰を起用すべきかの判断は思うほど簡単ではないだろう。しかし、ブレイディと共にプレーしたWRの中でその期待に十分応える活躍を見せた者は数多くない。クックスは今、そのチャンスを手に入れた。ブレイディの相手として、クックスは2007年から2009年に活躍したランディ・モス以来で最も注目を集めるWRとなるだろう。