ファルコンズ、NTドンタリ・ポーと1年契約
2017年03月17日(金) 12:25アトランタ・ファルコンズが元カンザスシティ・チーフスのノーズタックル(NT)ドンタリ・ポーと契約した。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによると、今回の契約は1年800万ドル(約9億円)でインセンティブを含めて最高1,000万ドル(11億3,500万円)にまで達する見込み。ファルコンズは後にこれを認めている。
インディアナポリス・コルツ、ジャクソンビル・ジャガーズ、マイアミ・ドルフィンズへの各地訪問ツアーを行っていたポー。その途中で立ち寄ったファルコンズ本部で面談したヘッドコーチ(HC)ダン・クインに関しての印象を今週初めのポーはポジティブに話していた。ポーはAround The NFL(アラウンド・ザ・NFL)』が選ぶフリーエージェント選手トップ101人の中で10位にランクインしている。
メンフィス大出身のポーはファルコンズでジェネラルマネジャー(GM)補佐であるスコット・ピオリとの再会を果たす。ポーは2012年、ピオリがチーフスのフロントに所属していた時に同チームによってドラフト全体11位指名を受けていた。
GMトーマス・ディミトロフは現地16日(木)、チームによって発表された公式声明の中で「ポーは身体能力が高く、体格の良い選手で、うまくポケットを押し込んでくれるはずだ。彼は(ビック)ビーズリー、(グレイディ)ジャレット、(デリック)シェルビー、(エイドリアン)クレイボーンと共に最高のディフェンシブライン(DL)陣を形成してくれるだろう。彼がこのチームに来てくれてとても満足している」と語った。
健康な状態であれば、ポーはリーグの中でも群を抜いたインテリアディフェンスの選手となる。2012年のスカウティング・コンバインでは40ヤードダッシュでも予想をはるかに上回る好タイムを記録し、10ヤードスプリット、ベンチプレスでもその身体能力の高さを証明した。2013年、2014年にはプロボウルにも選出されたポーだが、2015年に背中の手術を行って以降、かつての活躍ぶりは鳴りを潜めている。
ファルコンズはポーと短期契約を結び、同選手がまだ活躍できるかどうかを見極める。いわば、ポーのかつての活躍に賭けているのだ。仮にポーがクインのシステムでうまく機能すれば、第51回スーパーボウルで輝きを放ったスターディフェンシブタックル(DT)グレイディ・ジャレットとコンビを組み、最強のインテリアディフェンスを形成することになる。