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ブレイディの盗難ユニフォーム、ついに発見!

2017年03月21日(火) 09:26


ニューイングランド・ペイトリオッツのトム・ブレイディ【AP Photo/Jae C. Hong】

NFLは現地20日(月)、リーグとニューイングランド・ペイトリオッツのセキュリティチーム、さらにはFBIをも含んだ合同捜索グループが第51回スーパーボウル後に盗難にあったクオーターバック(QB)トム・ブレイディのユニフォームを発見したとの声明を発表した。

ヒューストン警察によれば、盗難にあったユニフォームの上はおよそ50万ドル(約5,620万円)ほどの価値があるとされ、発見までには約6週間を要した。

容疑者となったのはメキシコの新聞社『Diario La Prensa(ディアリオ・ラ・プレンサ)』の元役員、マウリシオ・オルテガだと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じている。

NFLのスポークスマンが出した声明には「有資格の国際報道関係者の所持品としてそのユニフォームは発見された」と記されている。同スポークスマンは調査の中でブレイディのユニフォームの他にデンバー・ブロンコスのヘルメットも発見されたと述べた。こちらは現在まだどの選手の物なのか判明していない。

ブレイディ自身はユニフォームが発見された旨を聞き、「第49回と第51回スーパーボウルのユニフォームが見つかってうれしい。捜査に関わった全ての人に感謝したい」と喜びを示した。

NFLネットワークのマイク・ガラフォロが受け取った声明の中で、ブレイディは代理人のドン・リーを介して「皆が必死に捜索してくれたことは知っている。心から感謝している。ユニフォームが戻ってきたら特別なお礼か何かをできればと思う」と続けている。

第49回スーパーボウルのユニフォームも盗難にあっていたことは周知されていなかったため、まさか2つ目のユニフォームも発見されるとは誰も予想していなかった。

ブレイディは第51回スーパーボウル後、MVPに選出された際の記者会見で次のように語っていた。

「バッグに入れたんだ。戻ったらユニフォームがなくなっていた。思い出の詰まった物だからなくなってすごくがっかりした。イーベイで売られていたら教えて」

「本当に貴重な物なんだ。一体どうするつもりなのか。僕にはリングがあれば十分だけど」

記者会見中のブレイディが感情を取り乱すことはなかったものの、『NFL.com』が撮影したロッカールームの映像は39歳の同選手が明らかに憤慨している姿をとらえていた。

それもそのはず。ペイトリオッツは第51回大会でスーパーボウル史上最大の逆転勝ちを収め、ブレイディは62回のパス中43回の成功、466ヤード、2タッチダウンという成績でチームの勝利に貢献している。ブレイディがスーパーボウルでMVPを獲得したのはこれで4度目であり、スーパーボウル制覇は5度目となった。このユニフォームはNFLの伝説的試合の一部なのだ。