カウボーイズ、QBムーアと再契約
2017年03月21日(火) 10:54トニー・ロモの命運を気にする者が多い中、ダラス・カウボーイズはNFLで唯一のサウスポークオーターバック(QB)ケレン・ムーアと再契約を結んだことを発表した。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはカウボーイズがムーアだけでなく、さらにQBを獲得する意向であるとも報じている。
先シーズンのバックアップQBだったマーク・サンチェスはいまだ契約に至っていない。同チームは2番手QBとしてベテランのジョシュ・マカウンの獲得も視野に入れている。
2016年のカウボーイズはいかにラッキーだったか。
オーナーであるジェリー・ジョーンズは2016年ドラフトでメンフィス大のパクストン・リンチを1巡目で獲得しなかったことを公の場で悔いており、ミシガン州立大のスターQBコナー・クックは第4巡目の早期段階でオークランド・レイダースに取られていた。そんなカウボーイズはその35人後にミシシッピ州立大のダック・プレスコットを選択している。
7月後半にトレーニングキャンプが始まる頃まで、デプスチャート上でのプレスコットはムーアに次ぐQBとして記載されていた。
昨年5月、ジョーンズは「ケレン・ムーアは実力を証明してきた。彼は直感が冴えている。次を予想できるプレーヤーだし、冷静に状況を判断できる。チームがより良くなるために必要な選手だ」と語っていた。
キャンプ中にムーアが足首を骨折した際、プレスコットがプレシーズンで大活躍する前のカウボーイズはマカウンやニック・フォールズを口説き落そうとしていた。プレスコットはその後、ロモに代わるチームの救世主として一気にその名を広めている。
ジョーンズによるいつも通りの誇張表現はさておき、実際のムーアはというと体格的にもNFL平均を下回っており、肩も強くない。正直なところ、プレスコットを先発QBとして、マカウンやサンチェスなどのベテランQBに次ぐ3番手QBというポジションがムーアにとっては最適なのかもしれない。