ジャイアンツ、元ジェッツのQBスミスと1年契約で合意
2017年03月21日(火) 12:05元ニューヨーク・ジェッツのクオーターバック(QB)ジーノ・スミスがすぐお隣のチーム、ニューヨーク・ジャイアンツへと移籍した。
ジャイアンツがスミスと1年200万ドル(約2億2,500万円)で契約を結んだと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じている。スミスはトレーニングキャンプでQBポジション争いを活発にするはずだ。
スミスが先シーズン中盤にACL(膝前十字靭帯/ひざぜんじゅうじじんたい)を断裂するまで、ジェッツのヘッドコーチ(HC)トッド・ボウルズはライアン・フィッツパトリックをベンチに下げて26歳のスミスを起用した。先ごろスミスと対談したラポポートによれば、5カ月と言われていたスミスの復帰には6カ月から8カ月を要することになる模様だが、トレーニングキャンプまでにはフル参加が可能になる予定でもあるという。ラポポートはスミスがジャイアンツの身体検査をパスしたとも伝えた。
これはある意味で春先のジャイアンツが得意とする手口であり、先発イーライ・マニングの後ろに控える2番手QB争いを激しくする意図がある。数年前、ジャイアンツは元タンパベイ・バッカニアーズのQBジョシュ・フリーマンを急きょ獲得し、当時バックアップQBであったライアン・ナッシブにプレッシャーを与えた。今回は金曜日に2年契約を交わしたジョシュ・ジョンソンとスミスとが2番手争いを繰り広げることになる。
ジャイアンツでのスミスの立ち位置はあまり良くはなさそうだ。30試合の先発経験があるとはいえ、ロッカールームでのチームメイトとの小競り合いや低調なパフォーマンスなど、ネガティブなイメージが先行するスミスの戦いはスタートから厳しいものになるだろう。膝の大ケガを乗り越えてきたスミスには、今夏のワークアウトで自身をアピールする必要がある。
ジャイアンツはまず、スミスがここ数年で自ら積み上げてきた課題を打開するところから始めさせようとしている。