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QBニュートンの開幕戦先発は「問題なし」とパンサーズHCリベラ

2017年03月27日(月) 09:50

カロライナ・パンサーズのキャム・ニュートン【AP Photo/Ryan Kang】

カロライナ・パンサーズは先週、クオーターバック(QB)キャム・ニュートンが今月末に肩の手術を行うと発表したが、今季はチームの返り咲きを狙うヘッドコーチ(HC)ロン・リベラがニュートンのステータスについて不安な表情を見せることはない。

アリゾナ州で開催された年次リーグ会議の中でリベラは『NFL Network(NFLネットワーク)』のジュディ・バティスタに対し、ニュートンの開幕戦出場は「間違いない」と断言し、「何も心配事はない。少なくともトレーナーや医者とも話した結果、そう思っているし、全てはうまくいくだろう。彼らがキャムのリハビリなど、今後のスケジュールを考えてくれている。キャムはトレーナーと一緒にトレーニングを開始し、OTA(合同練習)やミニキャンプの頃からチームの練習に復帰可能だと踏んでいる」と語った。

また、手術は必要ないと伝えられていたニュートンが急転直下、なぜ手術に踏み切ることとなったのか、リベラはその訳についてもこのように述べている。

「何が起こったかと言うと、医者がMRIで精密検査を行い、自己の力だけで治癒可能かどうかについて診断した。QBに手術を行ってほしいチームはないだろう。われわれも当初はそう思っていた。彼はここまでのオフシーズンを順調に来ていたが、ある時点で壁にぶち当たった。そして、もしやるとしたらこのタイミングでしかできないのではないか、という考えになり、トレーナーや医者も手術の必要有りと判断した。私的にはこの手術がかなり大掛かりなものになるとは思っていない。絶対的に行うべき手術ではあるが、治るのも早いものと見ている」

ニュートンは現地3月30日(木)、先シーズンの第14週目で部分断裂したローテーターカフ(肩回旋筋腱板/かたかいせんきんけんばん)の修復手術を行う。チームのアスレティックトレーナー責任者は20日、ニュートンは術後16週間後、おそらくは7月中旬頃にチーム練習でスローイングを開始できると語った。リベラはニュートンの一時離脱がより物理的接触の少ない戦術への変更を容易にすることを願う。

リベラは「彼には休むことも必要。休憩が頭を整理する時間となり、再び彼の集中力を高めてくれるはず。自信を取り戻すことにもつながると思う」と語り、続けて「昨シーズンは彼の自信が少し揺らいだような気がする。去年はそのように感じざるを得ない状況が続いた」と明かした。

パンサーズは今季、他チームからヒットのターゲットとされて残念なシーズンを送ったニュートンをどんなことがあっても守るというチーム目標を掲げる。今オフシーズンのパンサーズは元ミネソタ・バイキングスのレフトタックル(LT)マット・カリルを5年契約で獲得。彼にはニュートンのブラインドサイドを守るという使命が与えられた。リベラはカリルについて、「できれば5年、6年、7年と続けて活躍してほしいし、そうすればLTについて何も心配することはない」と語っている。脳震とうプロトコルから復帰するマイケル・オアーの存在もオフェンシブラインにさらなる活力を与える。

しかし、ニュートンが健康状態の良い中でプレーするのであれば、彼がどのようにプレーするかについては彼自身により多くの責任があるということもリベラやチームは理解している。ポケット内でのニュートンに無理をさせないプレーコール――チームが今取り組んでいる戦術――によって彼が負傷を負うリスクは減少するはず。そうなればまた、パンサーズはスーパーボウル出場を狙えるチームとなるだろう。