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スティーラーズHCトムリン、QBロスリスバーガー引退後を思案

2017年03月27日(月) 11:08


ピッツバーグ・スティーラーズのベン・ロスリスバーガー【AP Photo/Steven Senne】

ピッツバーグ・スティーラーズがチームの屋台骨であるクオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーの引退後を考える時期に来ている。

現地29日(水)に放送予定の『Up To The Minute(アップ・トゥ・ミニット)』の中で『NFL Network(NFLネットワーク)』のジュディ・バティスタはヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンにインタビューを行った。彼はスティーラーズについてロスリスバーガーは2017年もプレーするものとして「チームは動いている」と語り、そのことについては「深く考えてはいない」ことも明かした。しかし、トムリンは近い将来に必要となるQB獲得については考慮しているとも発言。

ロスリスバーガーの引退後について考えているかと問われたトムリンは「ここ数年、脳裏にはずっとそのことがあった。ビジネスというものはそういうものだから。QBに関してはわれわれも徐々にその評価を厳しくするべき。われわれにできること、もしくは、潜在的にできるのは相当な注意を払うこと。だから答えはイエス」と答えた。

続けてトムリンは「(ロスリスバーガーの)タフさやプレーを見ていると、本当に急がなくてはいけないことなのかと思ってしまう。それでもやはり、心理的にもわれわれはこのプロセスを踏む段階にいる。もちろん簡単なことではないが、仕方のないこと。これがビジネスの一部分でもある。いつまでもずっとプレーできないことは彼自身も分かっているし、われわれも分かっている」とコメント。

ロスリスバーガーの超人的タフさは彼がこれまでのキャリアで負ってきた度重なる負傷を現実のものとは思えなくしてしまっている。先シーズンも足を痛めたロスリスバーガーはレギュラーシーズン終盤にかけて動きが制限された。36歳のシーズンに突入する本人が引退も視野に入れていることから、チームが彼の意志を継ぐ妥当なQB獲得に本腰を入れ始めるのも不思議ではない。

2013年以来、スティーラーズがドラフトでQBを獲得したことはない。ここ最近で1番最後に指名したQBはランドリー・ジョーンズである。ロスリスバーガーのバックアップとして彼はロースターに登録されてはいるものの、ジョーンズの実力はチームが期待するレベルには達してない。少なくともジョーンズはロスリスバーガーの後釜としてチームを任せられる程の器ではない。

トムリンの発言から判断すれば、2017年ドラフトでスティーラーズがQBを指名する可能性は十分にある。2004年ドラフトでロスリスバーガーが指名されたのを除き、スティーラーズは1995年のコーデル・スチュワート以来、QBを2巡目以内に指名していない。

今年はQBが不作の年と言われているがゆえ、各チームがQBの指名を遅らせるか、あるいは1巡目での指名を避けることから、スティーラーズにとっては絶好の投資機会となるかもしれない。