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「ベアーズは勝てるチームになりつつある」とHCフォックス

2017年03月31日(金) 13:27

シカゴ・ベアーズの本拠地ソルジャー・フィールド【Aaron M. Sprecher via AP】

単なるオフシーズン特有の言葉のあやだと取る者もいるかもしれないが、シカゴ・ベアーズはもう他チームとそん色ないレベルまで力をつけていると豪語する。

現地29日(水)、年次リーグ会議に参加しているヘッドコーチ(HC)ジョン・フォックスは『CSN Chicago(CSNシカゴ)』を通じ、「再び多方面にテコ入れした。変化した部分がたくさんあり、チームは改善されてきている。残念だが、ここ2年の成績を見ればこの変革によって堂々と胸をはって歩き回れるようになったわけではない。だが、(ジェネラルマネジャー/GMのライアン・ペースが)ここまで素晴らしい仕事をし、これからもそうし続けることには絶対的な信頼を寄せている」と語り、「勝たなくては意味がない。ようやく勝利への態勢が整った」と続けた。

ベアーズが出したクオーターバック(QB)の答えは本当にマイク・グレノンなのだろうか。QBブロック・オズワイラーのギャンブルに手を出しかけたベアーズ。結局、ヒューストン・テキサンズは高額年俸、2018年ドラフト2巡目指名権とともにオズワイラーをクリーブランド・ブラウンズに放出。ファンにとっては分かりにくいかもしれないが、グレノンはオズワイラーとはまた一味違うQBだ。しかし、グレノンを司令塔に据えたところで結果はより良い方向に変わってくるだろうか?

QB問題はさておき、その他ベアーズ変革におけるフォックスHCとペースGMの手腕はなかなかのものだ。今シーズン、万全な状態のオフェンシブラインはおそらくリーグでもトップ10に入る強さを誇るだろう。他チームと比較しても手頃な契約額の若手選手の多いバックフィールドをチームはこれから数年間維持することが可能だ。ラインバッカー(LB)レナード・フロイドはもし負傷しなければ新人守備選手賞候補に選ばれていてもおかしくなかった選手。また、理論上、セカンダリーはフリーセーフティ(FS)エイドリアン・エイモスの相棒にヒューストン・テキサンズから移籍したストロングセーフティ(SS)クインティン・デンプスを加えたことによって大幅に補強されている。

身体に問題がなければコーナーバック(CB)プリンス・アムカマラの加入もまた良い戦力補強となるはずだ。

フォックスHCとペースGMは今シーズン、自らの発言が真実であったことを証明しなければならない。それが可能なのは経験主義的な方法であり、通常NFLでは勝利ということになる。グレノンがそれをつかむことができれば、少なくとも確固たる土台を築くことができるだろう。