CBバトラーがペイトリオッツのテンダーを承諾
2017年04月19日(水) 10:15ニューイングランド・ペイトリオッツのコーナーバック(CB)マルコム・バトラーが2017年RFA(制限付きフリーエージェント)の契約期間が終了する現地21日(金)までに大型契約を結ぶという一つの夢をあきらめた。
バトラーがペイトリオッツからの1年のテンダーオファーを受諾したと、18日に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じている。バトラーは今シーズン、ファーストラウンドテンダーで提示された391万ドル(約4億2,300万円)でプレーすることになる。
1カ月前にはニューオーリンズ・セインツの元を訪れていたバトラー。両サイドが契約提案をしたものの、ニューイングランド・ペイトリオッツがバトラーのオファーにマッチしなかった場合を想定し、セインツ側はペイトリオッツにドラフト1巡目指名権を奪われてしまうことに懸念を抱いていた。
ヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンは先月、「われわれがオファーシートにサインすることも可能。しかし、ドラフト11番目指名権を与えてまでそうするとは思えない。実際、そうなることはないはず。現状はそういった感じだ」と語っていた。
今オフシーズンのバトラーは一筋縄ではいかない状況下にいる。24歳の時にドラフト外からNFL入りしたバトラーも今年で27歳。今回を逃せば次にいつ大型契約を結べるチャンスが到来するかは自分自身が一番よく分かっていたはずだ。
第49回スーパーボウルで一躍ヒーローとなった後のバトラーは2015年、2016年シーズンともに健康で安定した成績を収め、プロボウラーにも選出されている。
しかしながら、ペイトリオッツはチーム貢献度の高いバトラーに対する長期的な安定を与えるよりも先にフリーエージェント(FA)で獲得したスティーブン・ギルモアに対して最高額を提示した。
HCビル・ベリチックがリーグ最高クラスのワイドレシーバー(WR)フリオ・ジョーンズ、A.J.グリーンといった面々を小柄なバトラーにカバーさせることを避ける傾向にあり、今後はギルモアがバトラーのウィークポイントをカバーすることになりそうだ。
そうなれば、ペイトリオッツにおけるバトラーの今後はどうなってしまうのだろう。
2018年のフランチャイズタグをクオーターバック(QB)ジミー・ガロポロのために残すのであれば、来オフシーズンのベリチックはバトラーを無制限FA選手としてではなく、トレード要員として使うことによりオープンな立場を取るだろう。
今やバトラーが契約下に収まったゆえ、今後またペイトンHCとベリチックHCの間でトレード話が再燃する可能性も出てくる。
セインツはドラフト全体11番目指名権を手放さなかったが、WRブランディン・クックスのトレード時に獲得した32番目指名権の返還には柔軟な対応を見せるだろう。