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ブラウンズ、QBトゥルビスキー指名のためにトレードアップも?

2017年04月21日(金) 09:48


クリーブランド・ブラウンズの本拠地【Scott Boehm via AP】

多くのクリーブランド・ブラウンズファンはチームが最も有望なディフェンシブエンド(DE)マイルズ・ギャレットをドラフト全体1位で指名し、全体12位でトップのクオーターバック(QB)を指名することを考えるだろう。

短期的ではなく、将来的にチームを背負って立つQB獲得を目指すチームにとって至極当然なことのはずだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地20日(木)の“Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)”で「バッファロー・ビルズの指名権は全体10位で、ブラウンズの2つ目の指名権は全体12位。ビルズがノースカロライナ大学のミッチェル・トゥルビスキーを指名する可能性もある。もしビルズが彼を指名するのであれば、トゥルビスキーが彼らのトップQBとなる」と話し、次のように続けた。

「しかし、実際は彼がブラウンズのトップQBとなる可能性もある。ブラウンズがトゥルビスキーを欲しがる場合、ビルズよりも先の指名権が必要だ。どのチームと取引を行うことになるだろうか。指名順位を遅らせることに抵抗はないであろうカロライナ・パンサーズが全体8位の指名権を持つ。また、ブラウンズが全体9位の指名権を持つ同地区ライバルのシンシナティ・ベンガルズと協力し合う可能性もあるのでは? 少し極端な話かもしれないが、それがドラフト1巡目に期待されていることだ」

たわいないうわさが飛び交うこの時期において、このトレードアップの可能性は十分筋が通っていると言える。合理的に考えればサンフランシスコ・49ersやシカゴ・ベアーズ、ニューヨーク・ジェッツもQB獲得を狙うのが普通だ。少なくとも彼らがトゥルビスキー指名を考慮する権利はある。つまり、全体10位の指名権を持つビルズとブラウンズの間で直接的なトレードアップが行われるかもしれない。一方、他のポジション強化を望むパンサーズは指名順位を繰り下げることにむしろ好意的だ。

ブラウンズの上級副社長サシ・ブラウンは19日、ブラウンズが1選手のために複数の指名権を犠牲にすることに反対だと明言。ただし、その可能性を全否定したというわけではなかった。

「われわれはオープン。大概は指名順位を重んじる。たとえどんなに用意周到に準備したとしても、ドラフトでは予期せぬことがしばしば起こる。全てのチームが虚を突かれる。そういった意味ではわれわれも同じ。若く才能ある選手を獲りたい。ドラフトはそのための重要な手段だ。指名権を2つ行使して1人の指名をすることが慣習化してほしくはない。ビジネスとしてあまり良い方法だとは思わないからだ。これは単純にブラウンズがリーグを研究し、その結果取ったチームの方針だ」

ブラウンはギャレット、トゥルビスキーの両者獲得には相当な代償が必要となること、そして、この先2年のブラウンズが大量のドラフト上位指名権を抱えていることを理解している。ブラウンズがこれを有効活用する時期は今なのだろうか。