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QBブレイディには脳震とうの報告なしとNFLスポークスマン

2017年05月18日(木) 11:33

ニューイングランド・ペイトリオッツのトム・ブレイディ【AP Photo/Darron Cummings】

NFLは現地17日(水)、『CBS This Morning(CBSディス・モーニング)』におけるニューイングランド・ペイトリオッツのクオーターバック(QB)トム・ブレイディの夫人であるジゼル・ブンチェンの発言に対するコメントを発表した。ブンチェンは同番組の中で先シーズンのブレイディについて「あれは脳震とうの症状だったわ。そのことについて私たちは話をしないけど、あれは脳震とうよ」と語っている。

2003年以降、ペイトリオッツの故障報告書にブレイディが“脳震とう”だと記載されたことはないと地元紙『Boston Herald(ボストン・ヘラルド)』は伝えている。先シーズンのブレイディは太もも、足首、膝の痛みのみで故障報告書に記載されていた。

水曜日、NFLのスポークスマンは次のように話している。

「われわれはホームやアウェーを問わず、ペイトリオッツに接触したことのある神経外傷のコンサルタントや外部のアスレチックトレーナーに聞き込みをし、リーグに送られてきたトム・ブレイディに関する報告書も全て確認し直した」

「その結果、ブレイディ氏が頭部のケガや脳震とうを発症したという記録、または、その兆候や症状をほのめかす発言の記録なども一切見当たらなかった。今日、われわれはNFL選手会とコンタクトを取り、ブレイディ氏やチームドクターからの情報を収集する方向で動いている。選手の健康と安全はわれわれが最も重要視している事項であり、全てのプレーヤーに十分なケアが行き届くよう努めていきたい」

水曜日午前、ペイトリオッツはブンチェンの発言へのコメントを拒否した。ブレイディの代理人であるドン・イーは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートに対し、ブレイディも同様に“ノーコメント”であると伝えている。

ペイトリオッツを第51回スーパーボウル制覇に導き、MVPまでもを手中に収めた39歳のブレイディ。そんなブレイディがケガによって試合を欠場したことは2008年以降1試合もなかった。