カーディナルスWRブラウンに完全復活の兆し
2017年05月19日(金) 13:42アリゾナ・カーディナルスでワイドレシーバー(WR)を務めるジョン・ブラウンに不安な要素はもうなさそうだ。
地元紙『The Arizona Republic(ザ・アリゾナ・リパブリック)』のケント・ソマーズは、最近のオフシーズンプログラムの中で4年目のブラウンが“スピードと爆発力”を見せつけていると伝えた。これは2015年以降、チームが見ていないブラウンの本来の姿でもある。
ヘッドコーチ(HC)のブルース・エリアンスは現地16日(火)、ブラウンについて「今のジョンは去年に見られなかった走りをしている。頼むから、このままの調子を継続してほしい」と語った。
先シーズンのトレーニングキャンプで脳震とうを発症したブラウン。鎌状赤血球症による症状も相まって、ブラウンが疲れを見せる場面が多くなっていた。
今オフシーズン、ドクターらはブラウンの脊椎(せきつい)に液状のものが溜まっているのを発見し、これを除去した。この治療によって本人は見違えるような感覚を味わっているようだ。
ブラウンは「たまった水を吸い取ってから24時間後、体は普通の状態に戻った。1、2週間して帰宅し、外を走っていた時に気付いたんだ・・・前とは全然違うってね」と明かしている。
クオーターバック(QB)のカーソン・パーマーも今オフシーズンのブラウンにキレを感じていたようだ。
「ジョンは以前よりもエネルギーに溢れている。前よりうれしそうだし、より強さに満ちている。昨年よりも明らかに爆発力がある。ジョンの笑顔はいいね、見ているだけでもフットボールを楽しんでいるのが分かる。全然無理していない」
WRが手薄なカーディナルスにとってブラウンの完全復活は朗報だ。1,000ヤードを記録したシーズンから2年が経ち、ブラウンには年齢による衰えが気になるラリー・フィッツジェラルド率いるWR陣を活性化させてほしいところだ。
マイケル・フロイドを放出した今、チームはブラウンとJ.J.ネルソンの2人にチームの雰囲気を引き締めてくれることを期待する。
カーディナルスの流れが上向き始めていると言っても良さそうだ。