外国人選手4名が練習生としてNFLに参加
2017年05月26日(金) 11:19NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区の4チームがロースターに国外の血を取り入れる。
現地25日(木)、NFLはアトランタ・ファルコンズ、カロライナ・パンサーズ、ニューオーリンズ・セインツ、タンパベイ・バッカニアーズの4チームがそれぞれ外国人選手を練習生として加入させることを発表した。これは新たな“International Player Pathway program(インターナショナル・プレーヤー・パスウェイ・プログラム)”の一環として行われるものだ。
NFC南地区の各チームには11人目の練習生を加入させるために特例措置が施される。この外国人選手らに関してはシーズン中のアクティブ登録は不可能だ。外国人選手の受け入れ地区は無作為に決められたとリーグは明かした。
今回はイギリスからの3選手、ドイツからの1選手がNFLの練習に参加することとなる。
ファルコンズにはタイトエンド(TE)アレックス・グレイが加入。元イングランド・セブンズの選手でラグビー界のスターだ。グレイはイギリスのラグビーユニオンからアメリカンフットボール界に転向した初めてのプレーヤーとなった。
パンサーズはディフェンシブエンド(DE)のイーフェ・オバダを受け入れる。10歳の時にオランダからロンドンに移住したオバダは2015年にダラス・カウボーイズと契約したものの、練習生から昇格することはできなかった。
セインツにはイギリス人のDEアレックス・ジェンキンスが加入。同選手はテキサス州サンアントニオにあるインカーネイトワード大学でカレッジフットボールを経験している。
バッカニアーズはワイオミング大学で3年間フットボールを経験したドイツ人ラインバッカー(LB)、エリック・ヌジオカをチームに加える。
今回練習生としてNFLチームに加わる4人は元NFLプレーヤーであるオウシ・ウメニオーラやNFLUKフットボール開発部門代表のエイデン・デュード監督の下、フロリダで3カ月間のトレーニングプログラムをこなしてきた。
ウメニオーラは「人生を変える経験になるだろう。彼らはすばらしいチャンスを手にしている。彼らはチームメイトだけではなく全国の人たちからも注目を集め、将来的にNFL選手になる姿を彼らに想像させるかもしれない。彼らは世界中の人々に希望を与えるだろう。NFLに加わるなど夢のような話だと思う人たちは多い。彼らには今、その可能性がある。このチャンスを生かすため、彼らも一生懸命トレーニングに励んでいる。彼らならきっと自分のスキルを向上させ、ゲームを理解しながらチームに貢献してくれると思う」と語った。