レイブンズTEピッタ、股関節損傷を再発
2017年06月03日(土) 22:09ボルティモア・レイブンズのOTA(チーム合同練習)中にまた1人故障者が出てしまった。
タボン・ヤングがACL(膝前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を損傷した翌日、今度はタイトエンド(TE)のデニス・ピッタが再び股関節を痛めたとチームは2日(金)に発表した。
ピッタにとっては残酷な知らせだ。彼は2013年から2015年にかけて股関節のけがを繰り返し、わずか7試合を除いて欠場を強いられ、キャリア終了の危機にも立たされた。昨シーズン、31歳のピッタはそこから大復活を遂げて全16試合に出場すると、86レセプション――NFLのTEで最多――を記録してチームを率い、729ヤードと2回のタッチダウンを獲得した。
チームの公式サイトによると、ピッタの負傷は接触によるものではないという。彼はキャッチのために体を伸ばしていて地面に倒れ、起き上がろうとしたが脚に体重をかけることができなかったようだ。
Statement from Ozzie Newsome: "In unfortunate news, Dennis Pitta re-injured his hip at today’s OTA session." pic.twitter.com/Ch7MteEjIi
— Baltimore Ravens (@Ravens) 2017年6月2日
「“残念な知らせだが、デニス・ピッタが本日のOTAセッションで股関節を再び痛め、現在けがの程度を診断するために検査を受けている。デニス自身はもちろん、レイブンズにとっても非常に残念なことだ。
彼は1年前にキャリア最高の86レセプションを達成し、わがチームをリードしてくれた。これはレイブンズのタイトエンドとしての最多記録であり、プロボウルの代理選手にも選ばれている。
デニスは偉大なレイブンズの1人であり、チームを良くするために全力を尽くしてくれた”
-ジェネラルマネジャー兼副社長、オジー・ニューサム」
ピッタは2013年の夏に股関節を脱臼し、手術を受けた。そのシーズン後半に復帰すると、シーズンのラスト4戦で20回のパスをキャッチし、169ヤードを獲得。2014年には3,200万ドル(約35億3,000万円)で5年間の契約を結んだが、第3週に再び股関節を痛めて手術を受けた。2015年はフィールドに出ることが安全ではないと判断されたために全試合を欠場したが、それでも彼は現役続行を選んだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロによると、彼の医師団は1回目よりも2回目の手術の方が関節をしっかりとソケットに固定できたと感じていたというが、再発のリスクは常に存在していた。
「今回のケースでは、キャリアだけではなく、彼の長期的健康についても心配する必要がある」とガラフォロは『Minute Live(ミニット・ライブ)』で述べている。
ピッタの負傷でクオーターバック(QB)のジョー・フラッコは2017年に最も頼れる存在となるはずだったターゲットを失った。レイブンズのTE陣にはピッタの損失を十分に埋められるデプスがあるが、けがが再発してしまったピッタにはやはり同情せずにいられない。