ジェッツがベテランWRデッカーを放出かトレードへ
2017年06月07日(水) 10:19ニューヨーク・ジェッツのロースター整理は続く。
現地6日(火)、ベテランのラインバッカー(LB)デビッド・ハリスをリリースしたばかりのジェッツが、その数時間後に今週中にもワイドレシーバー(WR)のエリック・デッカーをリリース、あるいは、トレードに出す意向だと明かした。
『ESPN』のアダム・シェフターがこのニュースを最初に報道している。
同チームはハリスの放出によってサラリーキャップに650万ドル(約7億1,000万円)分のスペースを作り出した一方、デッカーを解雇することでさらに575万ドル(約6億3,000万円)分のスペースを生み出すことができる。
先シーズン、30歳のデッカーは10月に肩の回旋筋腱板(かいせんきんけんばん)を損傷して故障者リスト入り。臀部(でんぶ)と肩の手術を行った同選手は、今週5日に行われたOTA(チーム合同練習)中も赤い非接触用の上着を着用して練習に参加していたが、結果としてこの日がジェッツの一員として迎える最終日となった。
デッカーは自身の健康状態を改善する必要があり、そのことがトレード自体を相当難しくしている。ただし、同選手が一度市場に出れば、その得点力の高さに惹かれたチームが獲得に乗り出す可能性もあるだろう。同選手の妻であるジェシー・デッカーもそのキャリアを応援する1人だ。
ジェシーは『Twitter(ツイッター)』にこのような投稿をしている。
「数年間、大変お世話になりました。ありがとうジェッツ! 本当に寂しくなるわ!!! この地でたくさんの良い思い出ができました。ジェッツのファンが大好きです」
「皆さんもご存知の通り、エリックならまだまだできます。未来は明るい!!!」
ジェッツは過去18カ月間でプロボウラーのニック・マンゴールド、デブリックショー・ファーガソン、ダレル・リービス、アントニオ・クロマティを放出してきた。
その一方で、ジェッツはシェルドン・リチャードソン、ムハマド・ウィルカーソン、レナード・ウィリアムズら若手のディフェンス選手をチームに残しており、数年後に浮上してくる可能性も理論上は有り得る。ともあれ、同チームには長期間チームの核となるクオーターバック(QB)が不在だ。ドラフト全体1位指名権を獲得することでこの問題を解決できるかもしれないが、今シーズンのジェッツの狙いはこれなのだろうか。
いずれにせよファンにとっては残念だが、この低迷したチームが復活の狼煙(のろし)を上げるのはまだまだ先となりそうだ。