ニュース

セインツDTフェアリー、心臓の健康問題でサードオピニオンを求める

2017年06月09日(金) 10:11


ニューオーリンズ・セインツのニック・フェアリー【AP Photo/Bob Leverone, File】

ニューオーリンズ・セインツのディフェンシブタックル(DT)ニック・フェアリーの将来に暗雲が立ち込めている。

健康診断で心臓の状態が思わしくなかったことを受け、元ドラフト1巡目指名のフェアリーがOTA(チーム合同練習)を欠席していたことが先週に明らかとなった。

現地8日(木)、ヘッドコーチ(HC)のショーン・ペイトンはフェアリーに関する診断が“継続中”で、今は最終的な医師の判断を待っている状態だと記者らに明かした。同HCはこのように語っている。

「ニックはすでに2人の医師からオピニオンをもらっている。最初のオピニオンによると、彼はもうフットボールをプレーすべきではないとのことで、セカンドオピニオンでは少し違う結果だった。ニックは今、サードオピニオンを仰いでいるところ。われわれはその結果を待っている」

「われわれが知っているのはこの辺りまで。これは間違いなくニックとチームの双方にとって今後も警戒すべき重大かつ深刻な問題だ。事が重大なだけに、われわれも希望は持っているが慎重にならざるを得ない」

2011年にデトロイト・ライオンズによってドラフト全体13位で指名を受けたフェアリーはNFLでの6年間を同様のコンディションでプレーしてきた。

今オフシーズン、セインツは同選手と1,400万ドル(約15億4,000万円)の保証付き、4年2,800万ドル(約30億8,000万円)で契約を結んでいる。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロは木曜日、すでに800万ドル(約8億8,000万円)のサインボーナスのうち半分を支払った同チームが、残り半分を支払う期限である6月15日(木)までに同選手の状態についてより“明確”な情報を求めていると報じた。

ガラフォロは同局の『Inside Minicamp Live(インサイド・ミニキャンプ・ライブ)』の中で「過去に見つかっていなかった病気であれば、 “これは非フットボールの故障だからわれわれは何も支払わない。全額を返金してもらう”とセインツが主張することも可能だった」と述べ、次のように続けている。

「しかしながら今回の場合は以前から分かっていたもの。2011年のスカウティングコンバインから同チームはこの事実を把握していた。それゆえに、返金を求めるいかなる動きも厄介なものとなる。両サイドが待っているサードオピニオンはもうじき明かされることのこと。数日以内により詳細が判明するだろう」と語った。

フェアリーの未来は今、医師の一言に委ねられている。