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練習でコーチ陣を魅了するビルズWRホームズ

2017年06月20日(火) 12:01


アンドレ・ホームズ【Matt Patterson via AP】

ジェレミー・マクリンの獲得があえなく失敗に終わり、ワイドレシーバー(WR)の構想を練り直す必要に迫られていたバッファロー・ビルズは、ロースター上に魅力的なオプションが既に存在していたことに気付き始めた。

ヘッドコーチ(HC)のショーン・マクダーモットは『Buffalo News(バッファロー・ニュース)』に対して「今とても目立っている選手はアンドレ(ホームズ)だと言えよう。攻撃のメンバーとしてだけでなく、スペシャルチームのメンバーとしても素晴らしい動きを見せている。堅実で安定したプレーを毎日のように見せてくれる彼を獲得できたことを非常にうれしく思っているし、また、彼のリーダーシップを高く評価している」と明かした。

今オフシーズンのホームズはビルズと半額が保証されたおよそ500万ドル(約5億5,800万円)の3年契約を交わした際にもほとんど注目を浴びることはなかった。2011年にドラフト外からNFL入りを果たしたホームズはミネソタ・バイキングス、ダラス・カウボーイズ、ニューイングランド・ペイトリオッツ、オークランド・レイダースを渡り歩き、2014年に記録した693ヤード、47キャッチ、4タッチダウンがキャリアハイとなっている。

ビルズのチーム状況を考慮すれば選り好みしている場合ではない。先週からワークアウトに時おり姿を見せているサミー・ワトキンスもいまだ足の故障から回復中であり、新人のゼイ・ジョーンズはルーキーキャンプで膝を痛めている。今のビルズは物事の歯車がうまくかみ合わない負の連鎖に陥っているとも言える。

この時期のコーチ陣は往々にしてロースター上の控え選手組について話したがるものだ。スペシャルチームで必死にアピールするホームズの姿は新人選手たちにも良い影響を与えるかもしれないが、今回の場合はここ数年ワトキンスがエースWRであり続けるチーム状況を踏まえ、コーチ陣が少しでもハングリー精神のある選手に焦点を当てることを望んだとも考えられる。いずれにせよ、ビルズ攻撃陣が人材不足であるのは否めず、もしホームズがコーチ陣の目を引くようなプレーを見せ続けられるとすれば、今シーズンの開幕戦ではまさかのホームズが先発となる可能性も出てくる。