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ドルフィンズWRランドリーが契約交渉に期限を設定

2017年06月21日(水) 09:52

マイアミ・ドルフィンズのジャービス・ランドリー【AP Photo/Wilfredo Lee】

マイアミ・ドルフィンズのスターワイドレシーバー(WR)であるジャービス・ランドリーは契約延長の交渉を今シーズン開幕までに終わらせたい意向を明らかにしている。

ランドリーの代理人を務めるダマリアス・ビルボは『Miami Herald(マイアミ・へラルド)』のバリー・ジャクソンに対し、同選手は新契約について留保する気持ちはなく、2017年のレギュラーシーズンが開始してしまえば交渉は行わないつもりだと語り、次のように続けた。

「主導権はまだチーム側にある。4年目を何事もなく過ごすのが一番だし、何としてでもあともう1年を安心してプレーさせたいところ」

「ランドリーがサインした4年契約について憤る必要などない。こうなることは当然。悪意など全くないし、彼が留保を考えたことは一度もない。フットボールを続けないことなど、決して考えないだろう」

新人契約の最終年である今年、2014年ドラフトの2巡目指名選手であるランドリーは90万ドル(約1億円)を受け取ることになっている。同選手はドルフィンズとの長期契約を希望しているものの、レギュラーシーズン開幕前までの延長契約の締結を希望する理由はチームに圧力をかけるという意味ではなく、むしろ、シーズンに集中したいがために希望していることだとビルボは伝えている。

同代理人は「こちら側はドルフィンズを尊重したい。シーズンが始まってもその姿勢は変わらずにいたい。毎試合ごとに新契約の話をするのは避けたいんだ。これは作戦でも、交渉戦術でも何でもない。これがジャービスという選手だし、彼はシーズンに集中することを望んでいる」とも述べた。

24歳のWRがデビューからのキャリア3年で積み上げたレシーブ数は288回を数え、これはNFL記録ともなっている。また、ランドリーは3年間で3,051ヤード、13レシービングタッチダウンをマークしている。

ビルボは「チームがヤード獲得を望む際、一番頼りにできるのは誰なのか?」と問い、「ランドリーがチームの心臓部。彼がドルフィンズ攻撃陣の要だ」と自答した。

また、ビルボはジャクソンに対して同チームが2017年より先もランドリーをチームに残したい意向だと話し、それにもかかわらず、契約金額についてはいまだ話し合いが行われていないとも明かしている。

仮に契約延長が9月10日(日)のデッドラインまでに決まらない場合、ランドリーはリーグでもトップクラスに安上がりな選手として今シーズンをプレーすることになる。そして、仮に同チームがランドリーの代理人に対して11月中旬に大型契約をオファーしたとして、ランドリー側が6月に設定したデッドラインを理由にそのオファーを断る可能性はあるのだろうか。

ドルフィンズは今シーズン終了までランドリーに対する大型契約のオファーを見合わせるのか、あるいは、2018年に約1,500万ドル(約16億7,000万円)のフランチャイズタグを付与するのか。いずれにせよ、大ケガさえなければどこかの場面でランドリーに大型の“お給料日”がやってくることは間違いないはずだ。