スーパーボウル制覇を誓うパンサーズQBニュートン
2017年06月26日(月) 10:38カロライナ・パンサーズのエースクオーターバック(QB)キャム・ニュートンが自身のこれまでを振り返った。
スーパーボウル出場や年間MVPのタイトル獲得など、華々しい活躍を見せた翌年にキャリアワーストのシーズンを送ることとなったニュートン。相手ディフェンス陣からの執拗なプレッシャーやヒットを受けた先シーズンにはパス成功率を自身最低の成績である52.9%にまで落とし、タッチダウンパスは35回から19回へと大幅に減少している。
ニュートンの顔からはトレードマークであった笑顔が消え、プロテクションが不足しているという疑念が試合を楽しむ余裕を失わせた。そして、今オフシーズンに受けた肩の手術によって、チームのオフシーズントレーニングからも離脱している。
しかしながら、リーグを代表する絶対的QBとして君臨した時代を回顧したニュートンは現地24日(土)、『Charlotte Observer(シャーロット・オブザーバー)に次のように語った。
「人生を振り返る中で自問自答したんだ。“1つ大事なことを忘れはいないか”と。その答えは“スーパーボウルで勝つこと”だった。もちろん、そうなるためには自分をもっと磨く必要がある。そしてまた自分に問いかけたんだ。“俺はスーパーボウルを制覇するチームのQBになれるほどの選手か? 自分を高めるにはどうすればいい?” とね」
パンサーズはエースQBがどのようにすればその目標へと辿りつけるのかを分かっている。
同チームのヘッドコーチ(HC)ロン・リベラは昨シーズンの終盤、攻撃陣がゾーンリードを一度止め、チームの大黒柱であるQBをいかにして守るかがカギであることを強調した。今オフシーズンのチームはその言葉を最大限に実行しようと取り組んでいる。今年3月に5,500万ドル(約61億円)でタックル(T)マット・カリルを獲得し、今ドラフト2巡目ではガード(G)テイラー・モートンを指名したパンサーズにとって、さらに重要なのはルーキーのランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリー、ワイドレシーバー(WR)カーティス・サミュエルといった2人の若きホープの存在であり、両名が攻撃陣を活性化してくれるだろうという期待値は相当に大きい。
オフシーズンにリベラHCが思い描いた構想はシーズン開幕後にどう機能することとなるのか。過去とは違い頼りになる武器をそろえた2017年のニュートンの目には、もうその頂点しか見えていない。