タイタンズ新人TEスミスは“チームの代表格になる逸材”
2017年06月29日(木) 11:03エリック・デッカーや新人コンビのコーリー・デイビス、タイワン・テイラーなど、ワイドレシーバー(WR)陣に新戦力が加わったテネシー・タイタンズはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区の優勝候補に名乗りを挙げている。
しかしながら、タイタンズが強化したのはWR陣だけではない。タイトエンド(TE)ジョンヌ・スミスも決して見過ごしてはならない存在だ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』が選出する2017年のトップ100選手の中で75位にランクしたTEデラニー・ウォーカーも、フロリダインターナショナル大学出身のスミスにはチームの看板プレーヤーとなる素質があると認める。
ウォーカーは先日、『USA Today(USAトゥデイ)』に「いつの日かジョンヌは俺を超える。それが彼の究極のゴールだ。もしジョンヌがそう感じていないなら、彼はここに必要ないだろう」と語った。
TEとして1シーズンでチーム最多キャッチ(94回)、最高ヤード数(1,088ヤード)をマークしたウォーカーは過去2年連続でプロボウラーに輝いている。
身長約190cm、体重112kgと体格の良いスミスは、インラインブロッカーの経験やキャッチ後のラン能力に長けているという点でドラフト前からウォーカーと比較されていた。そのSPARQ(スピード、パワー、俊敏性、反射神経、瞬発力)はずば抜けており、2015年の大学2年時には710ヤード、61キャッチ、8タッチダウンをマークしてカレッジフットボール界のトップTEとなっている。
TEを2枚起用するフォーメーションの中でTEアンソニー・ファサーノがウォーカーの補助役を務めることはもうない。今後、元ニューヨーク・ジェッツのドラフト2巡目指名選手であるジェイス・アマロとスペシャルチームのフィリップ・スーパーナウ、そして新人のスミスがそのポジション争い展開することになるだろう。
ヘッドコーチ(HC)のマイク・ムラーキーはOTA(チーム合同練習)中、「ジョンヌは他の選手よりもミスが少なく、プレーが速い。そして、この新人は向上心もすごいんだ。全ての動きが重要であり、楽しみながら彼に教えている。ジョンヌは全部の言葉を吸収しようといつも真剣な眼差しなんだ。彼ならわれわれを魅了してくれる。彼はチームメイトを裏切りはしないだろう。彼に教えるのは本当に楽しいよ」と語った。
ジェネラルマネジャー(GM)のジョン・ロビンソンに至ってはスミスを“偉大なる新人”とまで絶賛。スミスほどの新人プレーヤーがクオーターバック(QB)マーカス・マリオタのエキサイティングな空中戦における第5もしくは第6の武器として加わることに、ロビンソンGMがこの1年半の間に築き上げてきた層の厚みが表れている。