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パッカーズOBのファーブがNFL界復帰も考慮?

2017年06月30日(金) 10:20

ブレッド・ファーブ【Aaron M. Sprecher via AP】

グリーンベイ・パッカーズのクオーターバック(QB)だったブレット・ファーブはNFL界に戻って来るのだろうか。

殿堂入りも果たした伝説的QBは現地29日(木)、NFLでのフロント入り、もしくは、コーチ職就任の可能性について問われた。再びフットボールに携わり始めた際、ファーブの中ではすぐさま負けん気の強さが復活したようだ。

『ESPN Wisconsin(ESPNウィスコンシン)』の“Wilde & Tausch(ウィルド&トーシュ)”に対してファーブは「高校でコーチを2年間務めた時にはそんな考えはなかったんだが。自分の父親が本当に長い間コーチを務めていた。だが、私はこういう風に思っていたんだ。“自分の中にはもう競争心があまり残っていない。どんなタイプのコーチになれるのだろうか”とね」と明かし、次のように続けた。

「自分としては良いコーチになれる自信はあったが、そうなるために努力できるかどうかは分からなかった。とりあえずは挑戦してみたんだ。正直に言うと、とても楽しい経験だった。競争心が舞い戻ってきた感じがした。プレーするのとはまた違った感覚でとても楽しかった」

その後、パッカーズ復帰はあるかと問われたファーブは興味を示したものの、深く言及するには至らなかった。

「“決してなくはない”と言っておこうか。パッカーズでコーチ職に就くことやその組織内部で働けるなんて夢のような話。まだ何も分からない。誰にも分からないことだし、へたな発言で混乱させたくはない。だが、“なくはない”とだけ伝えておく」

「皆、私がキャスターとしてのキャリアを目指すとうわさしているね。私ならそれもうまくやれると思うが、決まったことは何もない。バート(スター)が(グリーンベイに)戻ってコーチとなったが、皆が思っていたような成績はあげられなかったはず。私なら違った結果を生み出せるとは思わないが、興味深い選択肢であるとは思っている。これより良い役職なんてなかなかないだろう。そうだね、そういった考えが頭をよぎったことはある」

ファーブの今後については大勢が関心を寄せていることだろう。引退後に迷いなく放送業界へ飛びこんだトニー・ロモとは違い、これまでのファーブは自分探しの旅を続けていた。そのプレースタイル上、コーチという仕事がしっくりとくるわけでもない。ペイトン・マニングのように入念な準備を重ねるというよりは、現役時から経験と勘によって自由奔放に動き回るタイプQBとして活躍していたファーブ。そんなファーブにはパッカーズの先発QBとして活躍し出してから3年目までニッケルディフェンスが何かを知らなかったという逸話もある――当時のファーブはそれが何かを知った後も特に関心を持たなかったという。

このようなスタイルを貫いてきたからこそ、コーチ業としては別のやり方をしたくなるものかもしれない。少なくともファーブは攻撃コーディネーター(OC)としてオーク・グローブ高校では成功を収めている。