2017年のアリゾナ・カーディナルスは昨季とは全く違ったチームとなりそうだ。

サラリーキャップの分析に特化したウェブサイト、『Over The Cap』のジェイソン・フィッツジェラルドによるチーム分析によると、今オフシーズンのカーディナルスはロースターのメンバーを相当入れ替えることとなったようだ。

現地6日（木）にリーグで最もロースターに変更があったチームトップ10が発表され、今オフシーズンにカライス・キャンベルやマーカス・クーパーが去ったカーディナルスがそのトップを飾っている。このランキングは合計スナップ損失数や移籍等に伴う相対的な損失分、チームの平均年俸額がどれだけ失われたかなどに基づいて計算されている。

2位にランクインしたダラス・カウボーイズと大差がついているわけではないものの、カーディナルスがどのようなシーズンを送るのかは興味深いところだ。同チームにとって今年は非常に重要な1年となり、理論上はカーソン・パーマーやラリー・フィッツジェラルドがチームに残留しても来季にカーディナルスが同ランキングで再び1位にランクインする可能性があるという。

今オフシーズンの初め、ヘッドコーチ（HC）のブルース・エリアンスはパーマーが殿堂入りする可能性ついて言及しており、スターランニングバック（RB）のデイビッド・ジョンソンはパーマーや他のワイドレシーバー（WR）陣のために自分が活躍しなくてはならないというプレッシャーを感じていたと明かしている。

今ドラフトでパーマーの後継者となるクオーターバック（QB）を獲得しなかったカーディナルスの今後は一体どうなるのか。カーディナルスは同ドラフトで1巡目にパスラッシャーを指名して守備陣強化を図っている。先を見据えながら現行のチーム状態を改善させるのは非常に難しいことだ。とりわけ、主力だった選手がチームを離れる中、キャリアの最後が見えているベテラン陣に頼ったロースターで勝利を目指すのならなおさらの話だろう。