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逮捕報道後、カウボーイズがWRホワイトヘッドを解雇

2017年07月25日(火) 12:43

ダラス・カウボーイズのラッキー・ホワイトヘッド【AP Photo/Andy Clayton-King】

バージニア州の警察が6月に万引きを犯したラッキー・ホワイトヘッドを軽窃盗罪で逮捕していたことを明かした現地24日(月)、ダラス・カウボーイズがワイドレシーバー(WR)ホワイトヘッドを解雇した。

それでも、同日、ホワイトヘッドの代理人を務めるデイブ・リッチは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートに対し、事件が起きた時にホワイトヘッドがバージニアにはいなかったと語っている。加えて、ラポポートが伝えたところによれば、リッチはホワイトヘッドがバージニアで逮捕されたとされる6月22日に、ダラス・フォートワース国際空港からワシントン・ダレス国際空港に向けておよそ7時間のフライトに搭乗していたとも明かしたという。

また、ラポポートはホワイトヘッドがカウボーイズのヘッドコーチ(HC)ジェイソン・ギャレットに事件に関わっていないと語ったとも伝えている。

ラポポートは“Inside Training Camp Live(インサイド・トレーニングキャンプ・ライブ)”の中で「(カウボーイズは)それを信じなかったか、あるいは単純に、チームの成功を確実にもたらす選手でない可能性を踏まえて本人が真実を話すまで待つ価値がないと判断したようだ」と話した。

「ただ、これが、ホワイトヘッドや代理人、カウボーイズが今日の報道があるまで逮捕やヒアリングを逃したことについて一切把握していなかったことを説明していると言えるかもしれない」

「別の州にいたにもかかわらず、なぜ警察が現場で彼だと特定できたのかなど、疑問点は多くある。いろいろな疑問があるものの、私が理解する限り、カウボーイズはチームの望むタイミングでホワイトヘッドを解雇できる状態だったのだろうと思う。とはいえ、代理人の話が真実であれば、ホワイトヘッドが逮捕されたとする主張に間違いがあるという点で警察との間に問題を抱えることになるだろう」

プリンス・ウィリアム郡警察は『NFL.com』に対し、ホワイトヘッドと特定された男性がバージニア州ウッドブリッジのコンビニエンスストアで200ドル(約2万2,000円)相当の商品を万引きしたとの通報を受け、アメリカ東部時間6月22日(木)午前1時30分に逮捕したと説明している。通報はコンビニエンスストアの従業員が行ったといい、ホワイトヘッドが未払いの商品を複数持って店を出たと説明したとのこと。警察は駐車場にいたホワイトヘッドを発見し、まもなく逮捕した。警察の説明ではホワイトヘッドは釈放と同時に裁判所からの呼び出しを受けていたという。

しかしながら、プリンス・ウィリアム郡一般裁判所の記録には7月6日(木)に予定されていた罪状認否にホワイトヘッドが姿を見せなかったとあり、8月10日(木)に改めて裁判所でのヒアリングを受けることになっている。

24日にトレーニングキャンプの練習を終えて逮捕について聞かれたホワイトヘッドは「そんなことがあったとさえ知らなかった」と語っていた。

ギャレットHCはホワイトヘッドの逮捕を知り、月曜日の練習中に短時間ながら面会したと明かしており、チームが解雇を決断した後、その決定について詳しく述べている。

「今回の状況についてさらなる情報を集めると共に、この件についてラッキーと話し合いを持った。昨年を含め、われわれと共に過ごした彼のキャリアを考えた上で、ダラス・カウボーイズにとってリリースすることが最善の判断であると考えた。われわれにとっては前に進むことが良いと思っている。彼にとってもまた、前に進めることが良いことであるよう願っている。こういった状況に即座に対応することがちょっとした注意喚起になる」

「この環境、この体制において、成長せずに同じミスを何度も何度も繰り返す者がいれば、前に進むべき時も来る」

2016年シーズンのホワイトヘッドは3キャッチ、48ヤードを記録した。今年、NFL参戦3年目を迎えるはずだったホワイトヘッドを獲得しようという別のチームがあれば、まだ彼のプレーを見ることもできるかもしれない。