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バイキングスQBブリッジウォーターが負傷離脱後の初会見

2017年07月28日(金) 11:19

ミネソタ・バイキングスのテディ・ブリッジウォーター【AP Photo/Gary Lander】

今から1年前、トレーニングキャンプに参加していたミネソタ・バイキングスのクオーターバック(QB)テディ・ブリッジウォーターの未来は明るかった。その直後、まれに見る重症を膝に負った同選手がシーズン中のフィールドに立つことはなかった。

ブリッジウォーターは現地27日(木)、昨年8月の非接触プレーにおいてACL(膝前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂、膝関節の脱臼(だっきゅう)をしてから初めての会見を行った。

24歳のQBは2017年のトレーニングキャンプをPUP(故障者リスト)上でスタートさせたものの、フィールド復帰は焦らないと話している。

「今は、先のことを考えてはない。毎日、様子を確かめるんだ。前にも言ったことがあるが、あの時は一瞬で多くのものを失った。今は自分だけのことに集中しなければ。ケガを治すため、休養をとってゆっくりしている」

ブリッジウォーターがリハビリについて多くを語ることはなかったが、この春にはサイドライン上でワイドレシーバー(WR)への投球を行ったことを明かしている。自身と同様の負傷を経験したNFLの選手たちからも話を聞いて、復帰を焦る必要はないと教わったともブリッジウォーターは述べた。

「多くの選手から話を聞いたが、みんな口をそろえて時間をかけろと言っていた。かなり早期に復帰した選手や、復帰までに時間をかけた選手からも話を聞いたんだ。一番重要なのは自分の状態を知ること。自分がいつ大丈夫な状態であるかを判断すること。フランク・ゴアやウィリス・マゲイヒーなど・・・同じケガをしたいろいろな選手から話を聞いた。彼らから聞いた話は全て参考になったし、俺のモチベーションを高めてくれた」

ヘッドコーチ(HC)のマイク・ジマーは後に、リハビリ中のブリッジウォーターの回復力には驚きを隠せなかったと記者に対して告白している。

「今の段階で彼がここまで復活するとは信じられない」

同チームが5年目のオプションを行使しない場合には今季終了後にフリーエージェント(FA)となるブリッジウォーターだが、バイキングスでの未来については語らず、 “フットボールを続けること” が今現在の目標だという。

「今、自分自身の身体についてもう一度勉強をしている途中。自分について気付かなかったことを改めて知ることができるのは楽しい。全ての部分を強化するためにも、まずは自分の強い部分、弱い部分を調べ直し、そこでうまく調整していくこと。今は頭部からつま先にかけて自分の全てを見直している。これが本当に大切なことなんだ」

常に前向きな姿勢を崩さないブリッジウォーターは最後に、この1年を通して多くのことを学んだと語っていた。