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レイブンズがバックアップQBと契約、キャパニックの加入は白紙に?

2017年07月29日(土) 08:05

サンフランシスコ・49ersのコリン・キャパニック【AP Photo/Rick Scuteri】

現地27日(木)、ボルティモア・レイブンズのヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーは心もとなくなりつつあるチームのクオーターバック(QB)層を埋め合わせるべく、コリン・キャパニックと契約する可能性を示唆した。

翌朝、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはレイブンズが元カンザスシティ・ファントムズ(米インドアフットボールリーグ/チャンピオンズ・インドア・フットボール・リーグ)で活躍したQBデビッド・オルソンと契約したと報道。

その後、レイブンズが『Twitter(ツイッター)』でこれを認めている。

スタンフォード大学でカレッジフットボールをプレーし、クレムソン大学に転校したオルソンについてはあまり知られていないが、今回の契約によっていくつかの事柄は明確になったと言えるだろう。

キャンプアームの選択を考えれば、今やレイブンズがキャパニックを獲得する可能性は低く、また、エースQBのジョー・フラッコが負った背中のケガの具合は予想されていたよりも悪くなかった。ラポポートや同じくNFLネットワークのトム・ペリッセロが今週初めに伝えていたように、フラッコのケガは3週間ないし6週間の離脱になりそうだ。フラッコは28日、報道陣に対して背中の負傷でサイドラインに立つのは1週間だけだろうとの願望を明かしている。

ラポポートは“Inside Training Camp Live(インサイド・トレーニングキャンプ・ライブ)”の中でキャパニックとレイブンズがタッグを組む可能性は完全に閉ざされたわけではないともコメント。フラッコのケガが深刻なものになった場合、ペアが実現するかもしれず、チームはバックアップのライアン・マレットと真剣勝負させたがるだろう。ただし、現時点では一時的でもキャパニックが3番手の座を射止める可能性は低い。

ハーボーHCは28日、「どうなるか見てみるだけだ」と述べつつ、「われわれのニーズに合わせて取り組むべきこと。ジョーは日々の様子見だ。われわれにとって本当にその動きが必要なのか? その決断をしっかりとくださなければならない。フットボールの観点からだけで言えば、多くのレイヤーがあると思う。私はその一部としてフットボールに集中するつもりだ。他のレイヤーがあるのなら、適切なレベルで検討されるべきだと思う」と続けている。

一方、フラッコは自らのスタンドインとなる可能性だけでなく、キャパニックにNFLで新たなチャンスを得てほしいとの思いを語った。

「自分はクオーターバックだけど、それがどうしたと思うところもあるから、このポジションだと自分のやりたいことができるはずだ。コリンの復活を見たいし、いずれはもう一度、活躍してほしい。それがここであってほしいという意味ではないし、ここで活躍してほしいと思っているわけでもないけど、そうだね、ここに来て楽しむことはいいんじゃないかな。彼にとっては良いスポットだとも思う」

キャパニック自身がどんな機会を探っているのか、実際にこれまで話し合いを持ったチームとどれほど真剣に話を進めてきたかは定かでない