「準備に時間はかからない」とドルフィンズQBカトラー
2017年08月08日(火) 09:40ジェイ・カトラーが新天地マイアミで最後の現役生活を送る。
現地7日(月)、ここ数カ月間はプレーや練習をしてこなかったカトラーが記者に対して冗談を交えながら現役復帰について語った。
「クオーターバック(QB)として戻って来られるのはいいこと。QBならいかつい体でなくてもできるからね。大丈夫、(アダム・ゲイズ/ヘッドコーチは)俺が今どんな状態であるかを把握している。そのうちどんなものか分かるはず」
カトラーは手術を受けた肩についてはすでに完治済みであるとも明かしている。同選手は昨年12月にシーズン絶望となるけがを負った同箇所の手術を行っており、ヘッドコーチ(HC)ゲイズはスローイング練習が不足しているため、カトラーのフィールド復帰は慎重に行うと語った。その一方で、カトラー本人は復帰に向けてさほど大きな心配はしていないようだ。
カトラー自身はこのようなコメントを残している。
「大丈夫、問題ない。3月までは他の選手と同じ状況だった。だから、皆からの遅れは少しだけ。トレーニングキャンプなどをこなしてきた皆と比べたら、まだ少しビハインドではある。だが、さほど時間はかからないはず」
「息子が2人もいるからね。いつも何かしらの運動はしてきた。近所には大学もあって、そこのフィールドでボールを投げたりもしていた。朝はバスケットボールもやったし、そこではフットボールのキャンプもやっていた。常に何かしらの形で体は動かしていた。またすぐに馴染めるはず。肩やスローに関しては全く心配していない。新しい仲間とのプレーに慣れ、戦術についてより詳細に知ることが大切だ。この辺をまず初めにしっかりとこなす必要がある」
ドルフィンズのカトラーとして最初に行われたこの記者会見では今契約の裏側もはっきりと明かされた。引退してからは家族との時間をより楽しむことができたカトラーだが、最終的に現役復帰の決め手となったのは妻であるクリスティン・カバラーリの後押しだったようだ。
ドルフィンズとの契約についてカトラーは「とても難しい決断だった。ここ4カ月、報道局の“FOX(フォックス)”で働くため、俺は全く違う未来を想像してそのための準備をしていた。充実した時を過ごせていたと思う。ずっと子供の近くにいることができたし、とても満足していた。だからこそ、この契約については迷いしかなかった。妻のクリスティンとはどれだけ議論したか分からない」
今やカトラーとゲイズによる二人三脚の旅が始まろうとしている。カトラー以前にも元攻撃コーディネーター(OC)で現在はHCにまで昇格したゲイズの下でプレーした経験を持つ。
最後にカトラーは人生観についても語っている。
「皆、大抵は先のことについて考えているだろう。今日から一週間後のこと、数週間後、一カ月後のこととかを。何が起こるかを想像しているんだ。今週はバケーション、その後はフォックスの仕事か、とか。それが終わればプレシーズンゲーム。ジャクソン(息子)の誕生日なんて明日だ。人は何かしらのプランを立てているもの。これがなくなった時は自分が本当に行きたい道はどこなのか、時間をかけて探る必要がある」