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減量成功のシーホークスTEグラハムが好調さをアピール

2017年08月09日(水) 11:59

シアトル・シーホークスのジミー・グラハム【AP Photo/Stephen Brashear】

オフシーズン中、シアトル・シーホークスでの不調が続いていたタイトエンド(TE)ジミー・グラハムはトニー・ゴンザレスのアドバイスを真剣に取り入れていたようだ。

2013年、リーグを代表する2人のTEがプロボウルに選出された。将来的な殿堂入りも期待されているゴンザレスはグラハムに対し、年齢を重ねるにつれて体重を落とすことが重要だと伝えている。今オフシーズン、グラハムはその助言を実行に移し、昨年に約127kgあった体重を現在は約118kgにまで減少させた。

グラハムは『710 ESPN』のインタビューでこのように話している。

「若かった時は127kgでもルートを走ることができていたし、全く問題なかった。俺も少しずつ年を重ねている。以前、トニー・ゴンザレスが教えてくれたことを思い出したんだ。あれは彼にとって最後のプロボウルの時。ウェイトトレーニングなどいろいろな事について語り合い、彼と一緒に過ごせた時間は格別だった。その時に彼はすばらしいアドバイスもくれた。“年をとるにつれ、体重は減らせ。関節のためだ。爆発力と柔軟性を落とさないためにな”と、トニーは言っていた。今は彼が本当に正しかったことを実感している」

2015年に膝蓋腱(しつがいけん)を痛めてシーズン絶望となったグラハムは、昨年も以前のような姿を取り戻したとは言えなかった。先シーズンは923ヤード、65レシーブ、6タッチダウンをマークしたものの、シーズン平均10.2タッチダウンを奪っていたニューオーリンズ・セインツ在籍時と比較すれば見劣りがする。過去2シーズンを通じ、レッドゾーンでのターゲットとなったグラハムのキャッチ成功率は36%で、これは対象となったTEの中でも最低の数字となっている。スコアリングポジションにいるシーホークスがあと一歩のところで決めきれないのも当然と言えよう。

シアトルでの3年目を迎え、無駄を削ぎ落した30歳過ぎのグラハムが復活の狼煙(のろし)を上げている。

グラハムはこうも語った。

「感覚的には去年よりも100倍良い感じ。オフシーズンはずっとチームに帯同し、カリフォルニアではラス(QBラッセル・ウィルソンの愛称)とも一緒に練習した。四六時中、一緒にいたね。特に痛みはないし、膝には力が戻ってきている」

昨年、大ケガから復活した後のグラハムには多くのチームが脅威を感じていた。自称最高の状態となったグラハムに、シアトルの地でベストのシーズンを送る準備が整った。