再びQB陣にテコ入れ、レイブンズがベテランQBルイスを獲得
2017年08月15日(火) 10:51現地14日(月)、ボルティモア・レイブンズがまたもやクオーターバック(QB)陣に修正を施した。
レイブンズはQBダスティン・ボーンをウェイバーにかけ、フリーエージェント(FA)QBサド・ルイスの獲得を発表した。2010年にデューク大学からドラフト外FAでNFL入りを果たし、先シーズンはサンフランシスコ・49ersに所属していたルイス。彼が最後にNFLで出場した試合はバッファロー・ビルズ在籍時の2013年のことである。
今オフシーズンにレイブンズがFAのコリン・キャパニックを選択しなかった理由の1つには同チームがキャンプ中の練習台となる以上の選手を必要としていなかったことが挙げられる。キャパニック自身にはその役割をも受け入れる覚悟はあったものの、レイブンズが彼を選択することなく、ここ2週間は3番手と4番手のボーンとデビッド・オルセンを起用しながら練習に取り組んでいた。ルイスは今後、腰を負傷しているエースのジョー・フラッコ、バックアップのライアン・マレット、ジョシュ・ウッドラムらがいるQB陣に加わる。
経験豊富なベテラン選手の加入とは興味深い話でもある。プレシーズン初戦のワシントン・レッドスキンズ戦、18回のパス中9回の成功で58ヤードを記録したマレットのパフォーマンスにはヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーからも賛辞が送られたが、そのパフォーマンスは外部からの批判を抑え込めるほどのものではなかった。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは先ごろ、レイブンズがQB陣に新たな刺激を加えるためにキャパニックを選択する可能性も指摘していた。
『ESPN.com』によると、同チームの攻撃コーディネーター(OC)マーティ・モーンヒンウェグは14日、「(マレットは)非常によくやってくれたが、他の部分で多少の修正が必要だ」と語り、「これは何人かが絡む問題。もう解決できる手はずは整っている」と明かしていた。
いまだ方向性の定まらないレイブンズQB陣の展望には今後も注目しておくべきかもしれない。