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先発死守を誓うテキサンズQBサベージ

2017年08月16日(水) 12:16


ヒューストン・テキサンズのトム・サベージ【AP Photo/Jason E. Miczek】

トム・サベージにヒューストン・テキサンズの先発クオーターバック(QB)の座を譲る気は微塵(みじん)もない。

4年目のサベージは現在のところテキサンズの先発QBとして考えられてはいるものの、プレシーズン初戦では新人QBデショーン・ワトソンが予想以上のパフォーマンスを見せていた。

『ESPN』に対してサベージは「このチームは俺のチームだと思いながらプレーしている。誰にもこの場所を譲るつもりはない」と語り、次のように付け加えている。

「これから何が起きるかは自分がコントロールできることではない。ただ、自分にできることに関しては自分のコントロールが及ぶ。以前も言ったけど、答えは単純。NFLでは特に、多くの人が深読みし過ぎている。フィールドに立って勝利する、良いパフォーマンスを見せる、そうすれば、その選手をひっこめる人などいない。だから俺の目標は試合に出場して良いパフォーマンスを披露し、チームに勝利をもたらすこと。これらのことは自分自身の力でどうにかできるはず」

現地14日(月)の練習でワトソンはファーストチームのグループに参加している。ヒューストンからは毎日のようにワトソンに関するポジティブな情報が流れ、チームの公式サイトでも“ヘッドコーチ(HC)ビル・オブライエンが日々成長する新人QBを絶賛”といった見出しの記事が多く見られる。サベージがいずれ先発の座を失うのではないかと不安になる気持ちは理解できるが、シーズンのどこまで先発を担えるのか、これはレギュラーシーズン開幕戦のパフォーマンスで明らかになることだろう。

オブライエンHCは「トムについては誇りに思う。彼はくじけない男だ。チームのシステムを理解しようと一生懸命に努力をするし、筋トレにも精を出している。また、ケガをも乗り越えて来たんだ。トムはこれまでにたくさんの逆境をはねのけてきた選手。ここテキサンズでもやってくれると期待している」とコメントしている。

レギュラーシーズンが始まれば、サベージにはさらなる技術向上が必要とされるだろう。故障歴や過去の先発実績から見ても、彼が長くその座を維持できるとは考えにくい。

15日、サベージは「全員が勝利を望んでいる。俺の目的も同じ」と述べ、「互いに支え合い、頑張るしかない」と話している。サベージが台頭するルーキーに先発の座を譲るのは時間の問題だが、彼がそれまでにどのくらいの時間を稼げるのかは見ものだ。