現地14日（月）、アリゾナ・カーディナルスのヘッドコーチ（HC）ブルース・エリアンスはワイドレシーバー（WR）陣にメスを入れる可能性を示唆した。トレーニングキャンプでのWR陣の仕上がりに不満を抱いたエリアンスHCは自軍のWR陣について自慢げに語った今春を後悔しているようだ。

チーム公式サイトに対してエリアンスHCは「リーグでプレーできるWRがこのチームには12人もいると言った春先の発言を撤回したい。今、使える選手は2人くらいだ」と明かした。

この2人とは後の殿堂入りも期待されるラリー・フィッツジェラルドとプロ5年目のジャロン・ブラウン。残りのジョン・ブラウン、J.J.ネルソン、ブリタン・ゴールデン、アーロン・ドブソン、ジェレミー・ロス、チャド・ウィリアムズなどは負傷、あるいは、キャンプ中にそのパフォーマンスが全く改善されていない。

エリアンスHCは「周りでは誰が使えそうか、偵察を入れるつもり」とも語り、低調なWR陣へのテコ入れも検討している。

負傷者は別として、WR陣の課題は単に実行力不足であるともエリアンスは言う。

「課されたものに対する実行力、ボールをキャッチする能力。WRにとって基本的なことが彼らはできていない」

先シーズンに大腿四頭筋（だいたいしとうきん）を痛めたジョン・ブラウンはケガからの回復傾向にあり、同選手とウィリアムズ、ドブソンは15日の練習から復帰している。

エリアンスHCはジョン・ブラウンに関して「気がかりだ。彼はまだ起用できない。彼は万全な状態でしか使えない」と語った。

WRの各選手はエリアンスHCの発言を重く受け止めているようだ。

ジャロン・ブラウンは「ちゃんと耳に入っている」とコメントし、ネルソンは「この3年間でかなりたたかれてきた。HCは丁寧な言い方をしているけど、大事な部分は俺にも分かっている。俺たちで答えを出すしかない」と話している。