カウボーイズRBエリオットの控訴審は今月29日に開始予定
2017年08月17日(木) 09:16NFL選手協会は現地15日(火)、ダラス・カウボーイズのランニングバック(RB)エゼキエル・エリオットが正式に控訴したことを発表した。エリオットは先週、NFLの行動規範に違反する行為があったとして6試合に及ぶ出場停止処分を言い渡されている。
リーグは16日、NFLコミッショナーを務めるロジャー・グッデルがエリオットの出場停止処分に関する控訴尋問にハロルド・ヘンダーソンを指名したと発表。ヘンダーソンは2008年から控訴審の裁判官を務めており、2015年にはグレッグ・ハーディの暴力行為に関する控訴審においても尋問した。この際、元NFLのディフェンシブエンド(DE)ハーディは当初言い渡されていた10試合の出場停止から4試合の出場停止へと処分期間が短縮されている。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロはエリオットの尋問が8月29日(火)に開始される予定だと伝えた。
エリオットが控訴を申し立てる4日前、NFLは1年間にわたる調査の末にエリオットが元恋人である女性に対して暴力を振るったとされる事件に関しては“相当な”証拠があると結論付け、NFLコミッショナーであるロジャー・グッデルはエリオットに対する出場停止処分を決断していた。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによると、エリオット側は元恋人であるティファニー・トンプソンさんの信用性を疑っており、これについての再審査を求めているようだ。エリオットの弁護団はNFLが停止処分を決定した際にはこの要素に対しての正確な考察を行っていなかったのではないかと主張する。
火曜日の練習後にはメディアがカウボーイズのオーナーを務めるジェリー・ジョーンズにエリオットの控訴審について意見を求めたものの、ジョーンズがその件について多くを語ることはなかった。
ジョーンズはNFLネットワークのジェームズ・パーマーに対して「今、その控訴や問題について話すことは何もないが、いずれ語れる時がくるのは間違いない。今はそのことについて何かを語る時ではない」とのコメントを残した。
NFLネットワークのペリセロが伝えるところによれば、エリオットに対する停止処分は昨年7月にトンプソンさんによって訴えられた暴力事件の調査結果のみを反映したものとのこと。NFLが発行した声明の中ではリーグによって集められた専門家らが2016年7月16日の週にエリオットが複数回にわたり、トンプソンさんに暴力を振るったとされる相当かつ説得力のある証拠があったとの見解を示したと明かされている。
22歳のエリオットはこの訴えを否定しており、この件に関してこれまでにエリオットが逮捕、または、制裁を受けたことはない。
仮に一度決定した出場停止処分がそのまま実行に移されれば、エリオットは9月2日(土)からチーム練習に参加不可能となり、第8週となる10月29日(日)のワシントン・レッドスキンズ戦までは試合出場も不可能となる。