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ブラウンズ、多数の選手が国歌斉唱に起立せず

2017年08月22日(火) 12:58

国歌斉唱中に膝をつくクリーブランド・ブラウンズの選手たち【AP Photo/Ron Schwane】

現地21日(月)夜、プレシーズン第2週で対戦したニューヨーク・ジャイアンツ戦開始前の国歌斉唱中にクリーブランド・ブラウンズの約12人もの選手が円陣を組んで膝を地面につけた。

ワイドレシーバー(WR)ケニー・ブリット、ラインバッカー(LB)ジェイミー・コリンズ、ランニングバック(RB)デューク・ジョンソン、コーナーバック(CB)ナジー・マレー、WRリカルド・ルイス、タイトエンド(TE)セス・ディバルブらを含む選手が国歌斉唱中にもかかわらず起立しない選択を採ったのである。

また、クオーターバック(QB)デショーン・カイザーやパンター(P)ブリットン・コルクイットらが、膝をつくチームメイトの肩に手を置く姿も見られている。

『Twitter(ツイッター)』にはこの様子を撮影した写真が数多く投稿された。

「すごい、国歌斉唱だけどブラウンズの選手たちが何人も膝を立てている」

「ニューヨーク・ジャイアンツ戦、国歌斉唱中にブラウンズの選手たちが膝をついている」

最近では国歌斉唱中にチームの結束力を示す動きが多く見られる。

昨年はフィラデルフィア・イーグルスのセーフティ(S)マルコム・ジェンキンスが国歌斉唱中にこぶしを突き上げて社会の不平等を訴えた。今週末、ジェンキンスが再び同じ行動を取った際にはディフェンシブエンド(DE)クリス・ロングが彼の肩に手を置き、ジェンキンスの意志を尊重する姿を見せている。

また、今シーズンの国歌斉唱中には起立しない意向を明かしていたシアトル・シーホークスのDEマイケル・ベネットは19日に行われた試合でセンター(C)ジャスティン・ブリットからのサポートを受けた。ブリットは国歌斉唱中、ベネットの肩に置いてその意志を表明している。

ブラウンズのヘッドコーチ(HC)ヒュー・ジャクソンは先週後半に国歌斉唱中の選手の行動に関する自身の見解を示しており、その発言にいかなる誤解も与えたくないとしてチームの公式サイトで声明を発表した。

ジャクソンHCは声明の中で「アメリカ人として、独特の強さが我が国の多様性であると確信している。NFLのヘッドコーチとして、我がフットボールチームの全選手はもちろん、組織内の個々人を率い、評価していく上で、それと同じ信念を持つように心がけていく。私の行動が個人としても職業的にも、一人の人間として、また国として、自分たちの改善に役立つ形で反映できるよう努める所存だ」とまとめている。

また、ブラウンズもこれらの選手による抗議が“個々の表現方法”であるとの声明を発表した。

「ひとつの組織として、われわれは我が国の国歌、国旗、アメリカ国内外の米軍兵士の方々に深い敬意を抱いている。個人の表現の自由を含め、我が国によって与えられる大きな自由を尊重すると同時に、われわれは我がチームにとってこの偉大なる伝統と国家の承認という特別な瞬間に加わることが重要だと感じている」