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ハーボーHCがレイブンズと1年の契約延長

2017年08月29日(火) 12:51


ボルティモア・レイブンズのジョン・ハーボー【AP Photo/Gail Burton】

ボルティモア・レイブンズとの契約延長を締結させたヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーが安堵の表情を浮かべた。

レイブンズは現地28日(月)、2018年シーズン終了後に満了となる予定だったハーボーHCとの契約を1年間延長することを発表した。

2008年からレイブンズのHCを務めているハーボーはレギュラーシーズンを85勝59敗(勝率5割9分)、プレーオフは10勝5敗の戦績を残している。また、2012年には兄弟対決となったジム・ハーボー擁するサンフランシスコ・49ersを倒してスーパーボウルを制した。

かつては栄華を極めたものの、ここ5シーズンでケガ人が続出しているベテラン守備陣を指揮するハーボーHCにとっては歓迎すべき契約延長だった。ブライアン・ビリックHCの下で第35回スーパーボウルを制覇してから6年後、当時はスペシャルチームコーディネーターを務めていたハーボーがビリックの後を引き継いだ。

2013年以降は8勝8敗、10勝6敗、5勝11敗、8勝8敗と、ここ4シーズンのレイブンズは波に乗れていない。シーズンの一時期に必ず地区の優勝候補として名前が挙げられるものの、なかなか上昇気流をつかめないままにシーズンが終わる。それでも、昨季はスーパーボウルに出場した2012年以降で最も層の厚い守備陣を擁していたレイブンズが、今オフシーズンはランニングバック(RB)ダニー・ウッドヘッドやワイドレシーバー(WR)ジェレミー・マクリンなどのベテラン選手を手札に加えて攻撃陣の活性化も狙っている。

浮き沈みの激しい戦績を残すハーボーHCであるが、フットボール界では有能なHCとして広く知られている。同HCの勝利数と敗戦数の割合は現役HCの中でもトップ10位にランクインする。ハーボー政権のレイブンズはすでに3度もプレーオフに進出しており、彼がレイブンズのHCに着任して以降、同チームよりも多くプレーオフで白星を挙げているのはニューイングランド・ペイトリオッツのみだ。

テッド・マーチブローダ、ビリックに次いでレイブンズの3代目HCを務めるハーボー政権はまだまだ終わりそうにない。