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ビルズ、2019年ドラフト4巡目指名権とトレードでLBラグランドをチーフスへ

2017年08月29日(火) 12:57


バッファロー・ビルズのレジー・ラグランド【AP Photo/Jeffrey T. Barnes】

現地28日(月)、バッファロー・ビルズが昨年のドラフトで2巡目に指名したラインバッカー(LB)レジー・ラグランドをカンザスシティ・チーフスとのトレードで放出した。ビルズはこのトレードによってチーフスから2019年のドラフト4巡目指名権を獲得している。

ビルズは月曜午後、チームの公式サイトを通じてこの動きを正式に認めた。

ACL(膝前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)損傷によって昨シーズンの試合に全て欠場したラグランドが新ヘッドコーチ(HC)ショーン・マクダーモットが手掛けるディフェンス構想から外れた。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えているように、今夏のレグランドはリハビリを含むトレーニングに精を出しており、唯一の問題は彼が以前までの完璧な状態に復帰できるかどうかだとされている。『Around The NFL(アラウンド・ジ・NFL)』のマーク・セスラーは2週間前、LB陣の補強が急務となっているチーフスがレグランドの獲得を検討しているとも指摘していた。

レックス・ライアンからの指名を受けたレグランドは3-4のディフェンス陣形を好んで採用するチーフスの守備コーディネーター(DC)ボブ・サットンの下でプレーすることになる。サットンはライアンがニューヨーク・ジェッツのHCだった頃、長期にわたってLBコーチを務めていた人物だ。

今回の動きによってビルズのフロントはチームからまた古い血を排出したと言える。マクダーモットHCはライアン政権下のあらゆるルールを一新し、ロッカールームからは卓球台を除去している。約2週間前には新ジェネラルマネジャー(GM)のブランドン・ビーンもまた、元GMのダグ・ウェイリーが残した遺物を捨て去るかのように元ドラフト全体4位指名のサミー・ワトキンスをロサンゼルス・ラムズと、さらには、2015年のドラフト2巡目指名選手であるロナルド・ダービーをフィラデルフィア・イーグルスとの交換トレードに出している。

新たなGMやHCによるチーム一掃はNFL界においてスタンダードになってきた。フィラデルフィア・イーグルスでの実権を再び握ったハウィー・ローズマンはチップ・ケリー時代のほぼ全ての産物から手を引いた。クリーブランド・ブラウンズに至ってはドラフトを優位に進めるためにロースターの選手をも売り飛ばしている。今シーズンのビルズは地区内でも十分競り合える程度に経験豊富なクオーターバック(QB)やベテラン陣が在籍しているが、ビルズの方針は数カ月ほど前から未来に輝く若手中心のチーム編成へとシフトし始めたのだ。