NFL選手会は先週末、ダラス・カウボーイズのランニングバック（RB）エゼキエル・エリオットが出場停止処分を科されるのを防ごうと嘆願書を提出し、同時に、暫定的差し止め命令の申請を行った。

現地8月31日（木）にテキサス州の米連邦地裁に提出されたNFL選手会の嘆願書には、エリオットが科された6試合の出場停止処分に関して、訴訟手続きにおいて“差し迫った”仲裁が「選手会およびエリオットから基本的な公正さを奪った」との主張がつづられている。

『NFL.com』が入手した最新の裁判記録によると、NFL側は同嘆願書の棄却を求めているとのこと。NFLは同選手会が“裁判における不適切な働きかけ”を行ったと主張し、判決が下されていないにもかかわらず選手会側が取った行動は時期尚早であり、それゆえに今回の嘆願は認められないものだと強く論じている。NFL側の主張によると、裁判官による判決が下されるまでは両者共に控訴を行ってはならないとのことだ。

NFLはまた、NFL選手会が申請した暫定的差し止め命令に対しても反対の動きを取っている。NFLはたとえ裁判所がこの申請を聞き入れたとしても、両者は団体交渉における仲裁プロセスやその仲裁者の決定に従う必要があるゆえ、選手会からの同要請は棄却されるべきだと主張。また、コミッショナーや仲裁者による制裁決定に関して両者が口出しすることは許されていないともNFLは論じている。

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