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チーフスWRヒル、ビッグプレーで勝利に貢献

2017年09月09日(土) 00:09

カンザスシティ・チーフスのタイリーク・ヒル【Ben Liebenberg via AP】

カンザスシティ・チーフスは現地7日(木)に行われたニューイングランド・ペイトリオッツとの開幕戦を42対27で勝利したが、この白星の原動力にはあるオフェンスの秘密兵器の存在があった。

第4クオーター終盤、ワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルは痙攣(けいれん)のためにロッカールームへ去り、そのまま試合には復帰していない。

ヒルが試合終了直前で退場したことは開幕戦に向けたフィットネスの準備不足と見ることもできるが、ペイトリオッツのセカンダリー陣は別の原因を証言するだろう。

負傷退場するまで、ヒルは絶好調だった。ヒルは7キャッチ、75ヤードタッチダウンを含む133ヤードの活躍を見せている。

試合を決定づけたヒルの得点は、同時に歴史を塗り替えるものでもあった。2年目を迎えたこのスピードスターは昨シーズンから継続して5試合連続となる65ヤード以上のタッチダウンを決めたことになり、これは歴代トップの記録となる。

ヒルはチーフスの爆発的なオフェンスにおけるあらゆる場面に絡んだ。どのスナップでも、スロット内であろうとシングルバックフォーメーションであろうと、さらにはウイングバックとしてアレックス・スミスの隣にいる時でも毎回のようにフィールドを駆け抜けた。

時にはおとりとして使われながらも、常にスピードをフル活用していたヒルはチーフスにとって万能の存在だ。3つの異なるポジションに3人のプレーヤー、つまり逆転勝ちを決定づけるパスをつないだヒル、カリーム・ハント、トラビス・ケルシーを配置したチーフスの攻撃陣において、ヒルは最も重要な武器なのだ。

万全な状態である時のヒルのポテンシャルは危険であり、それはチーフスにおける攻撃陣にも同じことが言える。

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